目次を開くと、「宝塚駅」から始まって「西宮北口駅」まで8駅
そして、折り返し。 という書き方が好き。
映画もそうなのですが、
まず、出だしが肝心で、ちょっとしたところに惹かれてしまう。
まさに有川ワールドですね。
片道15分の阪急今津線を舞台にした、オムニバス形式になって
いまして、大変読みやすいです。
16エピソード(8駅の往復)では、
恋の始まりから、略奪婚をされた女性が復讐をする、など、
子どもから大学生、おばあさんまで、
乗り合わせる人間のさまざまな人生が交差していて・・・。
偶然なのか、それとも必然なのか、
少しづつどこかでつながっていたりして、
読んでいて癒されてしまいます。
春は、電車に乗って、窓から目に映る風景をゆっくり眺めるのも
いいですね。
こちら、もちろん映画化!でして、
4月29日から全国ロードショー(関西先行 4月23日)です。