作品タイトルのマザーウォーターとは、
ウィスキーの仕込み水に使われるお水のこと。
この使われるお水って
ピュアでキレイでなくてはならない。
終始、水の流れる音が耳に響いてくる、
そんな心地よさを感じられます。
お豆腐やさんが、冷たい水から豆腐を切って容器に入れる、
コーヒー店では、コーヒー豆を挽き、ゆっくりと丁寧にコーヒーを淹れる、
そんな日常が描かれているのです。
常に時間に追われている私たちが、
見過ごしてしまいそうな、ちょっとした幸せを感じる瞬間。
登場するひとたちには、
それぞれわけがあって、この街にたどり着き、
ちょっとだけ厳しい現実から離れて、安らぎを求めている。
どんなに居心地がよくても、
また、戻っていかなくてはいけないと思いながら・・・。
舞台は京都、
何気ない会話や人と人とのつながり、
大切に時を過ごすことの大切さ・・・。
街や人間関係に心が洗われ、癒されます。
行雲如水の自然な生き方がやっぱり楽!だということを
再認識させてくれているような。。
個人的には、好きです。