馬に乗り、颯爽と走っている遊(ゆう)役の蒼井優さんは、
きっと、草や風の匂いをカラダ全体で感じているのだろうな、と
思わせるくらい、のびのびと演じている。
一方、岡田将生クン扮する、将軍家の血を引く清水斉道は、
心を病んでいる、というよりも愛情が欠如した青年。
あまりありえないことなのですが、
この二人が出会って、恋に堕ちるという物語。
身分違いの恋、禁断の恋ゆえに
ふたり一緒にいても、どことなく漂う哀しさ・・・。
美しい自然と桜の木、そして心を打つ言葉の数々と
舞花さんの 『心』(主題歌) は、胸にじ~んと響きます。
いい歌ですね~。
花の散る様は美しく儚い・・・。
蒼井優さんの、桜に乗り移ったかのような体当たりの演技が
大変素晴らしかったです。
時代劇として観るよりも、
互いに欠けているものを埋め合わそうとする恋愛ものとして
観る方がしっくりくるかな~。