結婚は、一緒に住まずに「通い婚」という形をとったほうが
お互いにいい関係を保つことができる、と書いてあった本を
読んだことがあります。
たしかに、いい面だけを見ていることができますし、
恋愛だけに没頭していればいいですものね。
この『うた恋。』は、
なんと口コミ動画再生550万(累計)といった
百人一首絵巻をマンガ化にして読みやすくしたもの。
ところどころに、【ていか(藤原定家)メモ】があり、
平安マメ知識が書かれています。
名にしおはば 逢坂山の さねかづら
人に知られで くるよしもがな
(誰にも知られず あなたのところへ 会いに行けたらいいのに)
31文字の中にこめられた男女の想い。。
現代と違って、逢うこともままならない恋愛だからこそ
ふたりにしか分からないような激しい想いを
うたに詠むなんて、なんて風流で粋なのでしょう。
君がため をしからざりし 命さへ
ながくもがなと 思ひけるかな
(いつ死んでもいいと思っていた 君に会うまでは
君に会えた今 いつまでも 君といられたらと 僕は願っている)
こんなことを言われたら、嬉しすぎますよね。
もちろん、恋する想いだけではなく、
怨みつらみや、感動、哀しみも詠まれています。
日本の雅(みやび)な歴史、文化、文学を愛する
女性のことを、雅美女(みやびじょ)というそう。
時代が変わっても、
男女の恋するこころは変わらないのです。
このまどろっこしさもドキドキ感を増して
ロマンティック。。