映画 『プラダを着た悪魔』 のモデルともいわれる
米 『ヴォーグ』誌のカリスマ編集長であるアナ・ウィンターを
追ったドキュメンタリーをWOWOWで放映。
スクリーンで見逃してしまいましたので、
今まで食い入るように観ておりました。
2007年、9月
アメリカ版 『ヴォーグ』 の締め切り5ヶ月前という
1年で最も重要な時期。
ショーでも、スタッフは皆
「アナはまだ?」と気にかけていてピリピリムード。
それもそのはず、
映画スターやランウェイよりも注目の的であるアナは、
『氷の女』という異名をもつほど。
インタビューのとき、この『氷の女』に対してクレームをつけるどころか、
やわらかく笑いながら、
「今週は寒いからね」とジョークで返答するアナ。
やはり、器が大きいです!
実際に私の目に映るアナは、
映画で彼女を演じた、メリル・ストリープとは違い、
物腰は柔らかく、静かでゆったりとした話し方。
仕事に、いえ、生き方全てに対して
彼女なりの確固たる『哲学』を持っていますね。
「自分の長所は?」と聞かれ
「決断力」と応えるところは、さすがです。
誰をも寄せ付けない崇高さを持ちあわせているのは
本物のインテリセレブファミリーの一員であるから。
(日本のセレブとは、ケタが違います。)
また、表紙にセレブを起用するのは、アナが始めたこと。
早くから”セレブ文化”が世界的な流行になるだろうと
感じていたからだそう。
何も弱点がないようにみえるカリスマ編集長のアナ。
でも、誰に弱いかといいますと、
キュートなお嬢さん。
やさしい笑みを浮かべながら、
シンプルなセーターを着た普通の母親に戻るのです。
母娘の時間は、キュートで幸せそうに見えました。
知性にあふれており、天性のファッションセンスを
ストイックに磨き上げた
笑顔がステキな女性のドキュメンタリー。