2006年実写邦画ナンバーワンとなった前作同様、
今回も観ている側も息苦しくなってくる生死の狭間を漂うシーンや
人命救助に奔走する感動ストーリー。
私は、映像が暗くなるのを覚悟して3Dで観ましたが、
確かに火災が起き、切れた電線がこちらに迫ってきたり
海中の奥行きを表現するのには十分だと思います。
ただ、やはり暗さを感じることは否めませんでしたので、
メガネをかけたり取ったりしまして観ておりました。
昨晩も地上波で放映されていましたが、
当初よりもず~っと仙崎大輔扮する伊藤英明さんが男っぽくなりましたね。
そして、佐藤隆太さん(吉岡哲也役)との男の友情、
会話が見ていて楽しい。
本当は危険で助けられるかどうかわからないのに(←いつもそうなのですが)
不安を与えないよう、吉岡が大輔に向かっていうセリフがいいです。
「あとでさくっと助けに行きますからね。」
私は、危険なときや困難なときに
ジョークを交えて話せるひとが一番強いと思う。
新たに新米潜水士として参加した三浦翔平クンは、
大輔とバディを組むのですが、
途中、あまりの恐怖で死に対する恐怖と弱音を大輔に吐露します。
大輔は叱るわけでもなく、ただ淡々と
「自分も怖い・・・。でも自分たちが怖いということを顔に出したら
ほかの人たちが恐怖に怯えるだろう。」とカッコつけず本音を言うシーン、
映画ですが、心の中で頭が下がりました。
三浦クンの徐々に成長するする姿も微笑ましいです。
伊藤さんの迫真の演技、
またその反面、はらはらしながら待つ妻(加藤あい)に見せる
おちゃめでやんちゃな部分、
ギャップがあってなかなかいいですね~。
(C)2010フジテレビジョンROBOTポニーキャニオン東宝小学館エー・チームFNS27社
中盤で問題になる、国益か人名救助かという問題を織り交ぜながら
離れた場所で見守るしかできない者の決断と試行錯誤が
こちらまで伝わります。
信頼することの大切さを身をもって説いている人間ドラマ。
ラストで流れるEXILEの『もっと強く』が、
壮大で叙情的なシーンをさらに盛り上げています。
観ている最中は怖くて寒気が走るのですが、
観終わりますと、心の中にじ~んとあたたかいものが
流れましたよ。。