薄紫色に染まった夜明けが美しい横浜港の表紙。



「この恋は、甘い地獄。

 彼女が天使とは限らない。」


この衝撃的な一文に惹かれた本。

真面目に生きてきた主人公が不倫の恋に堕ちるのですが、

(昨今、珍しいことではないですが)

彼女に隠されている過去の殺人事件。

そう、妻に嘘を重ねながら、恋に堕ちてしまった女性に対して

疑惑を覚えるのです。



果たして彼女は天使なのか、悪魔なのか。。



家庭と愛人の狭間で揺れ動く男性の、さまざまな葛藤や

心理描写が非常に細かく書かれており、疑惑を持ってしまった

相手に対してだんだんと怖くなっていくのです。



もしも私だったら、、、

まず、疑惑を持ってしまったら、

愛情を持ち続けるのは、難しいと思います。

信じることのできない人とは、恋愛に限らず

人間関係を持続させることは到底無理だと思っています。



東野氏のミステリー作品として考えるのではなく、

(ミステリーだと精彩に欠くから)

”不倫の恋”プラス”疑惑”というストーリー。




   ■Jewel Box■




ラストの捉え方も二極化かなあ。。

個人的には、この文章の結び方は嫌いではないですね。ニコニコ

もちろん、ミステリーとしてではないですが・・・。





               はぁと