”パーマネント”というレトロな響きと、西原理恵子さんの原作、
そして主演が菅野美穂さんだから、興味を持った作品。
頻繁に変えたりしない限り、
女性にとって美容室は、いろいろなお話ができる場所。
高知の港町に在る、昔ながらの美容室「野ばら」を舞台に
繰り広げられる女性たちの悲喜こもごもの人間模様。
菅野さん扮するなおこさんは、離婚して子連れで里帰りをし、
母親(夏木マリ)の切り盛りしている「野ばら」を手伝っている
という設定。
男性との問題をいろいろと抱えている女性たちの
どんなにカッコ悪くても、お互いに本音を言い合い、
弱みを見せ合うことのできる女性の強さとしたたかさ。
うん、こういうの元気になるな~、と
大概の女性は共感を覚えるのでは。
(C)2010「パーマネント野ばら」製作委員会
前半は、本人にとっては深刻な問題ですが、
傍からみていると笑ってしまう、そんな展開だったのですが、
後半につれ、なおこさんの奇妙な恋愛体験が描き出されていくところは
胸に迫るものがあります。
男女関係のしがらみを、女性の立場からとらえ
「七転び八起き」的な女性の力強さを感じさせる
笑いと涙をやさしくオブラートで包み込んだストーリー。