やっと観ることのできた映画。
よく『のだめ』と比較されますが、全く違います。
内容的には、オールドシネマで観たことがあるような・・・。
ブレジネフ政権時代に政府が排斥したユダヤ人演奏者を守ろうとして
指揮者の地位を追われ、ボリショイ劇場の掃除夫にされた、元天才指揮者
アンドレ。
音楽業界を追われてしまった落ちぶれた演奏家たちとパリ公演を行うといった
ちょっとありえないストーリーなのです。
中盤までは、仏映画らしいコミカルな内容ですが、
とにかくクライマックスシーンが素晴らしい!
(C)2009-LesProductionsduTresor
(左)アンドレがソリストに指名した、メラニー・ロラン扮する
天才女性バイオリニスト。
崇高で美しい!
寄せ集め楽団員たちの奮起と頑張り、ハーモニー、
圧巻は、感動的なチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲。
この演奏だけを聴きに行きたいと言っても過言ではないほどの
鳥肌ものです。
スタンディングオベーションをしたくなったほど・・・。
音楽だけではなく、人間の因果ということも描かれている
秀作。
是非、劇場で。。
