男っぽくなったレオさまとマーティン・スコセッシ監督との作品は、
『インファナル・アフェア』のリメイク版、『ディパーテッド』以来ですね。
個人的には、『インファナル・アフェア』のほうが好きでしたが・・・。
精神を患う犯罪者を収容する孤島の病院で、
女性患者が謎の言葉を残して姿を消すことから始まるミステリー。
デニス・ルヘインの最終章が袋とじの小説を映画化したものです。
レオナルド・ディカプリオの役柄は、捜査で来た連邦保安官テディ。
この孤島には不穏な空気が漂い、それだけでも何かが起こりそうで
緊張しながら観ておりました。
予告編では、”謎解き”とありましたが、
途中で大方分かってしまうと思います。
『思い込み』をせずに、あらゆる観点から物事をみること!
(C)2009byPARAMOUNTPICTURES
原題: SHUTTER ISLAND(2009年 米)
伏線が複雑に絡み合っているだけで、
「もしかすると・・・」と思って頭をめぐらしますと、
「ああ、そうだったのか~」となります。
スコセッシ監督が観客に向けたセオリーですね。
幻想と稲妻の映像が、何ともいえず不気味で
私だったら、1時間も滞在したくないですね。
ディカプリオが、狂気と正気の狭間に揺れる心境を
見事に表現してると思います。
ベビーフェイスから、渋い男性へと変貌しましたね。
最後に・・・
脳研究者の池谷裕二先生は、こう説いていらしています。
「脳は自分に都合の良い方向に解釈します。
今、あなたが見ている世界は、脳が都合よく作りあげた物かもしれません。」
そう、これがこのストーリーの最大のヒントです。
私たちの『思い込み』がいかに危険だということがわかります。
あまり先入観を持たず、人間とその言動に注意して
ご覧になられてくださいね。