久しぶりに邦画を観てまいりました。
桜の季節だから、『花のあと』を観たくなりまして。。
原作者は、『蝉しぐれ』や『武士の一分』の藤沢周平氏ですし、
なんといっても、北川景子さんが好きだからです。
(あの美しいお顔と私にはない勝気さがいいのですよね~)
北川さんが出演されるドラマや映画は、ほとんど観ています。
本作品は、藤沢文学『海坂藩シリーズ』の一編。
時代劇初出演となる今回の役どころは、ズバリ『女剣士』。
(いいなずけ)
武家の一人娘として凛々しく育った似登は、家の定めた許婚との祝言を
間近に控えながらも、たった一度だけ剣を交えた下級藩士(宮尾俊太郎)に
ほのかな恋心を抱き、”義”を立てるのです。
(こういうの好きだなあ~、と思いながら藤沢ワールドを堪能)
バレエダンサーの宮尾さんが、武士を好演。
武士道のなかにも気品を備えており、
似登の思いを通じて織り成す”静”と”動”のコントラストが
見事なまでに表現されていました。
市川亀次郎さんを向こうにまわした太刀さばきも鮮やかで、
気迫ある殺陣シーンは見どころのひとつ。
(C)「花のあと」製作委員会
満開の桜が美しく、ストーリーにより余韻を持たせていました。。
藤沢作品に一貫する”心の美”と”義”を映像で堪能。
日本人の魂を感じますね。
フォトは、『花のあと』ではなく、まさしく『花の宴』。
はらはらと散る花の艶姿は美しいけれど切ない・・・。
その切なさに美を見出すこともできるのですが。。
『花のあと』は、短編集『海坂藩大全』に収められています。
ご参考までに。。