『トゥルーマンショー』、『マスク』、『Disney's クリスマス・キャロル』で
おなじみのジム・キャリーと、『スター・ウォーズ』のユアン・マクレガーが
競演、なんとこのふたりが恋人同士になる、という設定。
驚くことに、IQ169である天才詐欺師、スティーブン・ラッセルは
実在する人物なのです。
ジム・キャリー自ら「お金を払ってでも出たい!」と思うほどの
運命の1本だそうですので、ひそかに期待をしていました。
スティーブン・ラッセル(ジム・キャリー)は、大事故で死に掛けたことが
きっかけで、「これからは自分らしく生きたい」と、「本当の自分」を
カミングアウト!
そして、、、詐欺師になるのです。
ジムが軽妙なトークで騙すシーンは、彼ならではですね。
詐欺も想像をはるかに超えていてビックリ!
コメディキングであるジムの見せ所です。
捕まった刑務所内で運命の出逢いを果たしたのが、
フィリップ・モリス(ユアン・マクレガー)。
フィリップを幸せにしたいという一心で、ウソを重ね詐欺と脱獄を繰り返し、
一途な気持ちで愛しい彼に逢いたくて、脱獄すること4回、懲役167年!
(現在は、テキサスの刑務所に収監中)
ウソをついてまで・・・ということですが、
愛するひとが”ウソつき”では、信じることができないな~。
なんだか哀しい。。
ジムは、コメディはもちろん、シリアスな演技でも魅せてくれます。
プライベートでは、バイクで世界1周するようなワイルドなユアンですが、
映画のなかでは、180度違うキュートで繊細な男性で、
女性よりも女性らしい乙女心を見事なまでに演じています。
お顔もキュートですから、こちらのほうが合うかも。
余談ですが、
「理想の恋人は?(男性限定)」というインタビュアーの質問に
ユアンは、「フィリップ・シーモア・ホフマンのボーフレンドになりたいよ」。
「WHY?」に
「僕らはステキなカップルになれそうだから。
2人でパーティーに行ったら面白そうだ。」
ジムは、「それなら僕は、ブラッド・ピットだな」と笑いながら即答!
ブラピは、同性にも人気がありますものね。
ウィットに富んでいる会話は、聞いていて本当に心地よいです。
Photos:PattiPerret(C)2009EUROPACORP
原題: I LOVE YOU PHILLIP MORRIS(2009年 米)
ジム曰く、
愛されていない人が愛を感じるためにどうするか、ということが
作品で描かれています。
やはりベースがしっかりしていますね。
ひとのパワーの根源は、愛!
スタイリスティックスの
「Can't Give You Anything But My Love(愛がすべて)」を
思い出しました。(マンダムギャツビーCM曲)
ベタでシンプルな題名が、この映画の全て。
『真実は小説より奇なり!』を地でいくようなストーリーです。