最近、映画漬けの幸せな日々を送っております。
父母の影響から、クラシック映画も好きでかなり観ているのですが、
唯一、苦手分野は流血シーンが多い戦争もの。
以前、チャン・ドンゴンなど韓国四天王が出演していた『ブラッドフッド』
のときは、途中で一時退席したこともあるくらいです。
本作品では、2004年のイラク戦争においての米軍爆発物処理班の
兵士たちが描かれています。
どこに仕掛けられているかわからない爆発物を、無力化するのが
彼らの仕事で、ちょっとしたミスが命取りに・・・。
観ている私たちにもその緊迫感が伝わってきて、
スクリーンから目が離せなくなります。
チームのリーダー、ジェームズ(ジェレミー・レナー)は、
身の危険や恐怖など物ともしない行動を取り、仲間たちと衝突します。
不安と緊張の連続からか、次第に兵士の心は蝕まれていく・・・。
任務が明けるまでの間の、爆発や戦闘場面といった生々しい映像は
圧巻ですね。
何かの書物で読んだことがあるのですが、
戦争から無事帰還しても、心の病にかかってしまうこともあるとか。
そして、イラク戦争で米兵が命を落とした理由の大半は、
爆弾であるとのこと。
私は、卑怯者とののしられても行きたくない、
過酷すぎます。
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「戦争は麻薬である」
映画の冒頭に映し出されるニューヨークタイムズの戦争特派員を
務めた米ジャーナリスト、クリス・ヘッジズの言葉です。
作品を観ながら、この言葉の持つ意味は?と考えていましたが、
ラストでジェームズがとった行動を見た途端、
心の奥底に響いてきました。
う~ん、深すぎる・・・。
明日は、米アカデミー賞の発表ですね。
第82回アカデミー賞主演男優賞候補は、本作品のジェレミー・レナー、
先日観ました 『インビクタス/負けざる者たち』のモーガン・フリーマン、
『マイレージ、マイライフ』のジョージ・クルーニー、
『Crazy Heart』(原題)のジェフ・ブリッジス、
『シングルマン』のコリン・ファース。
明日が楽しみです。