最近、映画漬けの幸せな日々を送っております。パー

父母の影響から、クラシック映画も好きでかなり観ているのですが、

唯一、苦手分野は流血シーンが多い戦争もの。

以前、チャン・ドンゴンなど韓国四天王が出演していた『ブラッドフッド』

のときは、途中で一時退席したこともあるくらいです。




■Jewel Box■ ■Jewel Box■




本作品では、2004年のイラク戦争においての米軍爆発物処理班の

兵士たちが描かれています。

どこに仕掛けられているかわからない爆発物を、無力化するのが

彼らの仕事で、ちょっとしたミスが命取りに・・・。

観ている私たちにもその緊迫感が伝わってきて、

スクリーンから目が離せなくなります。



チームのリーダー、ジェームズ(ジェレミー・レナー)は、

身の危険や恐怖など物ともしない行動を取り、仲間たちと衝突します。

不安と緊張の連続からか、次第に兵士の心は蝕まれていく・・・。

任務が明けるまでの間の、爆発や戦闘場面といった生々しい映像は

圧巻ですね。



何かの書物で読んだことがあるのですが、

戦争から無事帰還しても、心の病にかかってしまうこともあるとか。

そして、イラク戦争で米兵が命を落とした理由の大半は、

爆弾であるとのこと。

私は、卑怯者とののしられても行きたくない、

過酷すぎます。




■Jewel Box■   原題: THE HURT LOCKER

(C)2008HurtLocker,LLC.AllRightsReserved.           



「戦争は麻薬である」

映画の冒頭に映し出されるニューヨークタイムズの戦争特派員を

務めた米ジャーナリスト、クリス・ヘッジズの言葉です。



作品を観ながら、この言葉の持つ意味は?と考えていましたが、

ラストでジェームズがとった行動を見た途端、

心の奥底に響いてきました。

う~ん、深すぎる・・・。



明日は、米アカデミー賞の発表ですね。

第82回アカデミー賞主演男優賞候補は、本作品のジェレミー・レナー、

先日観ました 『インビクタス/負けざる者たち』のモーガン・フリーマン、

『マイレージ、マイライフ』のジョージ・クルーニー、

『Crazy Heart』(原題)のジェフ・ブリッジス、

『シングルマン』のコリン・ファース。



明日が楽しみです。





             ながれぼし