公開を今か今かと待ちかねておりました作品。

今回のジョニデ(ジョニー・デップ)は、”海の賊”ではなく

”陸の賊”といった役どころでしょうか。

「パブリック エネミーズ」は、実在したギャング、

ジョン・デリンジャーの物語です。



はじめは、『明日に向かって撃て』っぽいのかしら、と

想像しておりましたが、

禁酒法時代のギャングそのもの。

有名なギャングスター、ジェームズ・ギャグニーを

彷彿とさせるのですが、、

ビリー(マリオン・コティヤール)と出逢った瞬間から、

デリンジャー(ジョニデ)は、

彼女に焦点を合わせて生きるように。。



個人的に、禁酒法時代の作品は

ファッションを含め、そのダンディズムが

好きですね。




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デリンジャーって、

・汚れたお金しか奪わない!

・仲間は決して裏切らない!

 (仲間の手を決して離さない!という男気のあるシーンには

  感動します!

・愛した女性は、最後まで守り抜く!



も~、、これでオチナイ女性はいないでしょう。。

これをジョニデが演じているのですよ~恋の矢

(これまで演じた彼の中で一番魅了されるかも。。)



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【あらすじ】


1933年、大恐慌時代のアメリカ。

銀行から鮮やかな手口(逮捕されない1分40秒)で

お金を奪い、その紳士的な振る舞いから

民衆のヒーローになっていたジョン・デリンジャー(ジョニー・デップ)。

FBIは組織の威信をかけて、彼の逮捕に全力を挙げていた・・・。



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                        原題: PUBLIC ENEMIES (2009 米)


デリンジャーは決断力、行動力が抜群ですが、

執拗に追いかけるメルヴィン(クリスチャン・ベイル)も

FBIの敏腕捜査官。

この時代に合ったジャズやブルースなど

粋な音楽を流す演出が心憎いほど。



スリリングな銀行強盗シーンや銃撃シーンが

ありますが、究極なラブ・ストーリーでもあります。



「あなたの好きなものは?」というビリーの質問に

「オレが好きなのは、野球、映画、高級服、速い車。

そして、君だ」

こんなセリフを好きな男性に言われたら

もう女心わしづかみですね~。

愛しさに満ち溢れたジョニデのまなざしが

セクシーです。


 

のちにビリーが、警察の手に落ちて

過酷な拷問を受けても

愛する男性のために最後まで彼を裏切らない、

”女の潔さと強さ”には感服しました。



デリンジャーも周囲の制止を振り払って

彼女を救出しにいく、、、

これこそ、命をかけた恋。



ラストシーンで

クラーク・ゲーブルの映画『男の世界』を

じ~っと見つめ、死の覚悟を決めたジョニデのまなざし。

きっと彼は、『ギャング』の世界でしか

生きられないのでしょうね。

生きながらえて死んだような余生を送ることよりも

潔く散るという選択をしたのでしょう。




『男の美学、潔さ』、『男のダンディズム』を

さりげなく見せつけてくれた

ため息もののよく熟してある作品でした。




        

           はぁと

       






      月  ペタしてね  太陽


     のちほどおうかがいたしますね~ニコニコ