デンゼル・ワシントンが主演の、前評判の高かった映画でしたので、
ずっと観たかった映画です。
こういう迫力あるシーンの作品は、できる限り
スクリーンで観たいですものね。
監督は、英の名匠トニー・スコット監督で、
『サブウェイ・パニック』(’74)のリメイク版です。
【あらすじ】
ニューヨークの地下鉄運行司令部に勤務する職員バーガー(デンゼル・ワシントン)
が、ひと休みしようとした午後2時、列車の乗っ取り事件が発生する。
犯人のライダー(ジョン・トラボルタ)の電話を受けたがために、
予想もしない午後を送ることになってしまう。
人質と引き換えに、あと59分で
1000万$を市長に用意させるよう、
遅延したら、1分毎に人質を殺害することを伝えてくる。
原題: THE TAKING OF PELHAM 1 2 3(2009 米)
地下鉄職員なのに、交渉人顔負けの犯人との対峙をするバーガーと、
頭の回転が早く、すぐ感情的になるライダー。
ライダーが時折のぞくPCの画面には、、、
USD、S&P、NAS、GOLDといった指標が・・・。
「先物取引ではなく現物だ!」といったライダーの
セリフの中から推測できるのは・・・?
そう、デリバティブ取引をご存知の方ならば
お分かりになりますよね。
世界金融危機の影響を受けて、今は経済危機に陥っています
アイスランドもキーワードかな。。
オリジナル版では、ウォルター・マッソーがバーガーを演じて
いましたが、当時よりも、金融危機や危機管理能力が問われ
ている現代の、社会背景を上手く盛り込んでいると思います。
デンゼル・ワシントンと、鬼気迫るハイジャック・ライダー、
ジョン・トラボルタとの頭脳戦に引き込まれてしまいます。
ただ、ラストは思ったよりも、呆気なかったかな。。
ライダーが本当に欲しかったものは、
身代金やゴールドで得た利益ではないような、、、
ふたりの会話からそう感じ取れました。