三谷幸喜さんの作品はほとんどチェックして観ており、
スクリーンで観損なってしまったので、早速DVDをレンタル。
なんとなく『ゴッドファーザー』や『アンタッチャブル』などのマフィア
映画を彷彿とさせるシーンから、いつものコメディへ。
今回の舞台となるのは、シカゴに文字った守加護(スカゴ)。
ボス(西田敏行)の愛人(深津絵里)と関係を持ってしまった手下(妻夫木聡)
が、ボスの怒りを買ってしまい、二人とも海に沈められてしまうという危機に。
だが、ボスが会いたがっている、伝説の殺し屋”デラ富樫”を5日以内に連れて
きたら助けてやるといわれ、咄嗟に「友達だから連れてくる」とその場しのぎの
でまかせを言ってしまう。
そこで、苦肉の策で考えたのは、顔を知られていない売れない俳優(佐藤浩市)
を”デラ富樫”に仕立てて、命をかけた全編アドリブの映画撮影に臨んだので
あった・・・、というあらすじです。。
ニセ監督(妻夫木)と三流役者の村田(佐藤)のやり取りが面白く、出演者が
大真面目に演じているがゆえに可笑しくて、どこか滑稽なのです。
(画像はHPより)
タイトルの『マジックアワー』とは、太陽が地平線に落ちてから、完全に
光がなくなるまでのわずかな時間のこと。
この時間にカメラを回すと、幻想的な画(え)が撮れることから
こう呼ばれているのだそうです。
村田が役者を諦めようとしたときに、ずっと憧れていた大先輩の名俳優に
こう諭されます。
「マジックアワーを逃したら、、、明日を待つんだ。
マジックアワーは、必ずやってくる。この世に太陽がある限り・・・。」
ず~っと笑いっぱなしでしたが、最後にほろっとさせてくれるのは、
さすが、三谷作品ですね。
コメディの枠で終わらない、どこか心の奥底がじんわりとする、、
そんな魅力のある映画でした。