東野圭吾氏のファンである私は、やっぱり我慢できず
初日の今日、早速観てきました~
帝都大学の天才物理学者(呼称名は変人ガリレオ)湯川学は
スクリーンでも健在でしたよ。
「謎は、深いほど美しく、そして愛おしい」
原作は直木賞受賞作でもあり、ご存知TVドラマ化された『ガリレオ』シリーズ。
(今晩も、フジテレビで『エピソードゼロ』が放映)
ドラマではオカルトめいた怪事件が多かったですが、映画では殆ど原作を壊さず、
人間のこころの機微が描かれていましたね。
「すべての現象には必ず理由がある」
徹底された合理主義者で、常に冷静沈着である湯川学(福山雅治)が、
帝都大学の学友であり、唯一、「天才」と呼んでいる天才数学学者、
石神哲哉(堤真一)との論理的頭脳同士の攻防戦です。
でも、二人とも口には出さないですが、お互いに尊敬しつつ、
認め合っているのですよね。
映画を観る前は、原作の石神と堤さんとはイメージが全く重ならなかった
のですが、堤さんの押さえた演技は役になりきっていて見事でした。
帝都大学のキャンパスは、ドラマと同じ京都大学だそうで~す。
「いつまでも若々しいな。君が羨ましいよ。」
常に数学のことしか興味の無い、石神らしからぬこの言葉に、
湯川はひっかかりを覚えます。
数式を美しく解くことではパーフェクトな石神でも、人の心と愛情までは
計算できず、想定外だということを最後に知るのでした。
『献身』することってとても難しく、相手に押し付けがましくあって
はならないことだと私は考えます。
これは、ミステリーという枠にとどまらない、
哀しい人間ドラマです。
「実におもしろい!」映画でした。。