■『ライオンと魔女』 C.J.ルイス作
映画『ナルニア国物語 第1章』の原作です。
一番最初に読んだとき、その文章と挿絵にたちまち引き込まれてしまったほど。
小学生でしたから、自宅の衣装箪笥を何度ものぞいて、向こうに白銀の別世界が
あればいいなあと何度思ったことか・・・。
ナルニアというファンタジーの国で繰り広げられる、4人の子供たちとヤギ足のフォーン、
女王、思いやりのあるビーバー夫婦、そして何と言っても風格のあるライオンのアスラン
の物語です。
アスランは、真の強さを持ったカリスマです。
作者は、童話を通じて、キリストの救いのこと、人間社会における悪と善を伝えて
いると思います。
「愛と正義」が魔女の魔法に勝つということを、作者が説いているところは心地よい。
やっぱり、そうこなくては・・・。
大人が今読んでも楽しい、そして文句なしにその世界観に引き込まれます。
ゆっくりと読書をしたい日にふさわしい一冊でした。。