花

昨晩、TVテレビで放映された『花いくさ 』(平成19年度文化庁芸術祭参加作品)

を観ました。          (↑クリックされますとリンクいたします) 花


以前、当ブログで記事にいたしました(過去記事にリンクいたします  祇園の教訓 )

通称「花町」と呼ばれる京都・祇園の花柳界で、舞妓・芸妓として壮絶な人生を

送った岩崎峰子(現在は岩崎究香と改名)さんの半生をドラマ化したものです。


4歳で親元を離れ祇園の世界に入った筆者(井上真央)は、母親代わりと

なる置屋の女将、梅千代(名取裕子)に躾けられます。

跡取りを宿命づけられ、三味線、書道、舞などの厳しい修練を経て15歳

舞妓に。

一芸に秀でた者の苦しみ、真摯な姿には、頭が下がる思いです。


売れっ子ゆえに体験しなければならなかった、先輩芸妓、紗江子(戸田菜穂)

らのいじめ、いびりに耐える修羅場の日々・・・。

                     まるで、『大奥』のようでした。。 泣く


その一方、心を許せる優しい先輩芸妓のあや子(葉月里緒奈)との絆は、

深まっていきます。

あや子が「まわりに巻き込まれずに、どれだけ自分をしっかり持つか」と

彼女に諭したセリフは、印象的でした。


そんな中、出会うべくして出会ってしまった人気映画俳優、高宮誠一郎

(仲村トオル)との秘めた恋。        (↑勝 新太郎さんのことです)


二人が別れていく場面で、峰子が何も言わず高宮を見つめ、ただ深々と

彼に一礼をして去っていくところ、また、二人が声を押し殺して、心の奥底

で嗚咽する姿には、ただただ涙があふれました。涙


こういう時の男性の涙って、ステキですね。。


高宮との恋が終わって、彼女は、祇園で生きる難しさを抱えながら、

気高い芸妓に成長していきます。




  タイトル未設定



【目次】

序章 祇園甲部という花柳界
第1章 「運命の橋」を渡る
第2章 置屋の小さな跡取り
第3章 舞妓試験
第4章 売れっ子の悩み
第5章 一度きりの恋
第6章 ある決意
終章 最後の最後まで



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  大和和紀さんの『紅 匂ふ』の原案は、『花いくさ』です。

  マンガは、画が華やかで読みやすいですよ!



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厳しい世界の中で生き抜いてきた彼女の信念は、

「天才はいないから、結局は自分の努力と執念」というお言葉にあります。


だからこそ、「100年に1人」とも言われる存在で、連続6年間も、売り上げ

ナンバーワンを達成することができたのでしょうね。



                     もみじ



峰子さん役の井上真央ちゃんは、鈴を張ったような目で熱演、特に恋して

いる高宮の前で舞う演技は艶っぽくキスマーク、ぞくっとしたほど。


また、仲村トオルさんも男気のあるカッコイイ役を演じていましたね。


            桜

祇園に生きる女性の波乱万丈な半生が描かれており、誇り高い芸妓

として生きた峰子さんの凛とした姿勢に心を打たれました。


最後に、峰子さんの素敵なセリフで締めくくります。


                               桜

「自分の花を散らさぬよう、毎日毎日が、花いくさ」


     桜