今日の投稿が、本来のブログの形態に一番近いのではないかと思います。
女性だけにお話したい内容なのですが、公開している以上それもままならないですし、
男性にとっては、身に覚えのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
それは、忘れもしない3週間前の月曜日に起きました。
いつものメンバーでのランチ時でのこと。
Mは遅れてくるなり、私に向かって
「ねえ、このメール見てよ」といきなり自分の携帯を差し出しました。
私は、いくら友人でも人様のメールは見ないことにしていますが、有無を言わせない
Mの態度に、「何かあったの?」とやんわり尋ねてみたところ
「ヤツ(彼女はご主人の事をそう呼ぶ)が浮気しているの、このメール、ヤツが浮気相手
に送信するはずだったのを、間違えて私に送信したのよ!とにかく見て!」と興奮して
いるので、断りきれず覗き込んだところ・・・・・
な、なんと、そこには、バンビのデコメールが
内容は、たしか「元気?この間は楽しかったね。また、一緒に遊びに行こうね」という
文面と、下にはバンビがポヨ~ンポヨ~ンと動めいていました。
「大体ね、普段、私に宛ててメールする内容は、今日メシいらない、とか、遅くなる、とか
簡単なものだし、第一デコメールなんかしないでしょ?」
その時、彼女の話を黙って聞いていた私たちは、心の中で同時にこう思っていたのです。
「たしかに!」
そして、彼女はこうも言いました。
「あ~あ、家がまさか、火宅になるとは思わなかったわよ」と。
注)「火宅」とは、あたかも火事になった家宅のごとき人生のことで、私たちの間では
夫が家庭を捨てて、愛人の元へ行くことをいいます。(文学的でしょ)
家庭を捨て、新劇女優と同棲するなど、苦悩を抱えながらも自由奔放に生きた放浪
の作家・檀一雄氏の自伝的同名小説「火宅の人」から、とりました。
その晩、彼女は、ご主人の食事だけ作らずに彼の帰宅を待ち、メールを突きつけ
ようとしたら、何と泥酔状態で帰宅したので何も言えずじまい。
翌朝、聞いたところ「ああ、転勤した部下(男性)に送信したんだよ。デコメールか
何か知らないけど、適当にやったら送れちゃったんだな」とのことだったらしいです。
彼女は、彼の言い訳はとっさに嘘だと思ったらしいのですが、今回は、黙って
見逃してあげようとしたのです。
外見はボーイッシュだけれど、さすがは京女
私たち友人間で、彼女は、『けなげな(一応)耐える女』に昇格し、その反対に
ご主人は「最悪夫!」に成り下がったのでした。
メール
を送信する際には、再度、宛先を確認しましょうね