私は、性格が男性的ですので、”エレガンス”を追求する本をいつも読み、女性らしさを忘れないようにしています。
(流行の”おじおばさん”になったら困りますし・・・)
昨日は、一応男性向けでしたので、今日は一応女性向けで。
素敵なマダムの代表、エッセイストであり、翻訳家の伊藤緋紗子氏の著書をご紹介いたします。
■マダム・クロードに学ぶ大人の女のつくり方
~パリ高級娼婦館女主人の告白~
世界のVIPたちを虜にする女性をいかに作り出したか、真実の愛を見つける手引き書であり、内容はとてもエレガントです。
(ホー・チ・ミン、JFK等、世界のVIP達のエピソードも盛りだくさんで興味深いです)
本当の愛とは?幸せとは?
潔い娼婦の生き方に感動さえ覚えます!
1960年代から’70年代、パリで最高級売春宿を経営していた、マダム・クロード。
フランス通の訳者が、その数奇な人生、知られざるフランスの裏面を紹介。
彼女の洗練の秘密は?女性の本当の幸せとは?
「パリの粋」が見えてくる一冊です。
第1章 私の生い立ち
第2章 戦争の暗い影
第3章 解放
第4章 パリで自立を
第5章 一流の女になるために
第6章 裏社会に生きる
第7章 人生の中の幸福探し
第8章 娼婦館女主人のつまずき
第9章 女の人生はミステリアスに
物事の本質を突いている、の一言に尽きます。
「パーフェクトな女性」とはどういうものなのか、概念から具体的な所作にまで克明に描き切り、彼女の「娘たち」に体現させたのは、これこそプロフェッショナルといえるでしょう。
「売春宿」という職業を、芸術にまで高めたのは、ひとえに、ストイックな彼女の気質によるものが大きいといえます。
これは、「シューズ」というニックネームをつけられるほど、ピカピカの靴でなければイヤだった少女の自叙伝でもあります。
特に、圧巻だったのは、スキャンダルに陥れようと、マスコミや政府までもが彼女の口を割ろうとした際、顧客のプライバシーを、自身が投獄されても最後まで守った、彼女の一貫した潔い美学です。
このマダムこそが、一流のエレガントな女性であり
嘘偽りの無い人間らしい人間ではないでしょうか。