冬に逆戻りした

東京

 

私の気持ちとよく似ている

 

マロンを失って

1ヶ月が過ぎた

 

「すっきりした」

書いたが

マロンのことを考えない時はない

 

前を向いても

後ろを向いても

見上げても

下を見ても

ありとあらゆるところに

マロンの思い出はあふれていて

 

それは

私の心の中にマロンが居て

鮮明な記憶で満たされているから

 

隙間時間は

いつもマロンを思い

涙しながら

「ごめんね、マロン」と

謝る

 

なぜ

お姉ちゃんを置いて行ったの?

 

問いかける

 

 

東京に帰れば

少しは記憶も薄れるかと思っていたが

 

とんでもない

 

どの道を歩いてもマロンと歩いた道だ

ベッドの横にマロン用に作った

敷布団と羽毛布団も

主がいないまま

 

リビングの

3人かけの大きなソファーの上が

大のお気に入りで

マロン用に

段ボールで階段を作って

 

よく一緒に昼寝をしたことも思い出す

 

窓際のセントポーリアの横も

大好きな場所だったなあ・・

 

 

生前マロンがお世話になったご近所様に

お菓子を持って伺ったが

戸口で

「あらあ、それは残念ね」で終わってしまい

 

結局

私はこの悲しみと

一人で向き合って

一人で乗り切らなければいけない

 

しかし・・・

 

私には

気遣ってすぐに電話をくれる友がいる

 

マロンのために

お花を送ってくれる友がいる

 

励ましのメールを

送ってくれる友がいる

 

コメントも

いただいた

 

ご飯に誘ってくれる友がいる

 

スキーに

誘い出してくれる仲間がいる

 

仕事をくださるクライアントがいれば

勉強会があり

仕事の準備に追われる日々もある

 

とてもありがたい

 

地方に住む友は

1年前にお母様を看取り

そのまま、家にこもってしまい

いまだに立ち直れず

高額なお金を払って

チャネリングなどをして過ごしている

 

「友達は?」

と聞くと

「いない」

と答える

 

「ここにいるじゃない!」

励ます

 

大切な者を亡くす悲しみは

失くした人しかわからない

 

 

近所の映画館のアイマックスシアターにて

期間限定の「クイーン」を

見に行ったら

少し元気が出た

 

クイーンの曲は私の隙間時間を

元気にしてくれたので

帰ってから

ずっとクイーンを聞いていて

昨夜は

「ボヘミアンラプソディー」

久しぶりに見た

 

なんでもよい

自分で自分を元気にする方法を見つけることができれば

 

マロンが居なくなって

同居人の家人が

私が面倒を看る最後の人となった

 

大切にしよう

今までよりも

もっともっと

大切にしよう

 

 

 
河津桜と梅を見に行った
春よ、来い
早く、来い
 
友の心にも
私の心にも