今日は面白い本に沢山出会いました。
その中でも特に心に響いたのがコチラの一冊。
- 29歳の誕生日、あと1年で死のうと決めた。 (オープンブックス)/泰文堂
- ¥1,260
- Amazon.co.jp
六畳一間のアパートで一人、70キロ超の体重を支えながら自分の為にケーキを買う。
派遣社員として働くも、生活は苦しく、将来の保証はない。
小さい頃は勉強は出来た方だし、東大卒の彼氏だっていたのに、何故私はこんなところでこうして一人ケーキを食べなくてはいけないんだろう・・・?
この本は、29歳の時に将来への不安と孤独から死を選ぶも、
余命を1年と決めてガムシャラにその1年を生き切った女性のストーリー。
銀座でホステスをし、ヌードモデルをし、20キロ以上の減量に成功しついに憧れの地に降り立つまでの道のりは、まさにエンターテイメント。
一気に読み終えてしまいました。
銀座 並木通り ~銀座ネット~
人生は山あり谷あり。
いい時もあれば、悪い時もある。
でも、先進国である程度普通に暮らしていれば、そんな谷にも落ちずにのほほんと暮らせる事が出来るのもまた事実で、
幸せに浸っている時は他人の人生の不幸な面を覗こうなんて思いもしないのが普通だと思います。
見えないのかもしれません。
この物語の主人公も、普通の女性でした。
むしろ勉強はできたし東大卒の彼氏もいたし、25歳くらいで結婚して子供を産むから正社員じゃなくて契約社員、と安易に進路を決めてしまったことから、
不安定な人生が始まります。
はい、ココでストップ!
その後彼女は東大卒の彼氏に振られてしまうわけですが、その彼との結婚ありきで人生設計をしていた彼女は厳しい社会人人生を歩むこととなります。
もしも、その彼の存在に依存せずに自分自身の為の進路を決めていたら、そもそも自室で自殺を考えるほどに孤独に陥ったりしなかったかもしれません。
ここで、「今、いくら配偶者や彼氏の存在で裕福な暮らしや人生を送っていたとしても、それが明日突然なくなる可能性がある」
という事が学べると思います。
結婚するまでは安心できない、そして結婚しても安心できないw
自分がキチンと二の手三の手を考えていないと、何かあった時になんの保証もないことを知る、
というのは、ずっとずっと幸せで谷のない人生を送ってきた人には難しいかもしれません。
ですが、私が沢山の先人達の本で読んだり、好意で色々なお話を聞かせてくれた方々の話をまとめてみるとやはり、
「いつ何時何が起こるかわからない」のが人生なのです。
それは配偶者の死であったり、信頼していた人の裏切りであったりと痛みを伴うものや、
異常な速さでトントン拍子に決まる婚姻や転職、引越しなど。
世の中は、少し目を凝らしてみると、見えない力が働いているとしか思えない出来事に溢れているそうです。
ペースを落としてゆっくりと周りを見てみると、不思議とクリアに見えてくるものがあるんだ、と教わりました。
私も是非その感覚を身に付け、忘れずに生きていけたらいいなと思いました。
この主人公が経験するラスベガスでの夢のような一夜は、彼女の物凄い努力と信念の元に叶えられます。
圧倒的な努力をする人を人は尊敬する。
そんな事もこの本で学ぶ事ができたし、彼女と一緒にスッキリして興奮してやりきった感まで感じることが出来ました。
毎日が同じで少しマンネリ気味、日頃の生活にどうしても感謝が持てない・・・そんな気持ちに陥った時に読んでみるといいかもしれません。