娘も夢の中でアンパンマンと遊んでいると思うので、私はせっせとブログを更新したいと思います。
さて、昨日お邪魔した勉強会は、
主に広報のお仕事を初めて間もない女性向けの、「女子に広報はできるのか?」と題された講演でした。
スピーカーはジャーナリストの墨 威宏さん。
共同通信社の元記者であり、イクメンブームの先駆者であり、(ご本人曰くなれの果て?)育児に関する書籍の出版、様々な講演、講義などでご活躍の素晴らしい方です。
広報でも何でもない専業主婦の私ですが、ユニットメンバーのサクエリちゃんのお誘いで今回の講演に参加する事ができました。
墨さんのお人柄が素晴らしく、講演は笑いを交えながらも心にビシビシ引っかかるトピックの連続で、ずっと首を縦にふりっぱなしだった私。
講演のタイトルこそ、「女子に広報はできるのか?」でしたが、
私は今回のおはなし、専業主婦・ワーキングマザー・婚活中の女性、その全員が聞く価値のあるものだと思いました。
今現在騒がれている保育園の待機児童問題。
今になってもてはやされる専業主婦という生き方。
その一方で専業主婦への優遇制度を疑問視する声や、少子化、非正規雇用問題。
それら全てのそもそもの原因や前史のお話から、3歳児神話のウソ・ホントや、男女雇用機会均等法以降の、女性を定期採用し始めた企業のリアルな反応、数字をきちんと見つめると浮かび上がってくる、真実の数々・・・。
本当に為になりました。
1954年~は、高度経済成長期の中で、経済界の要請もあり男性は働き蜂になり、女性は家庭を守り家事・育児を担うスタイルが当たり前でした。そうすることで右肩上がりの日本経済を支えてきたのが団塊の世代ですよね。
1960年当時の女性の定年は35歳だったそうです。寿退社が当たり前、25歳を過ぎたら売れ残りのクリスマスケーキと言われていたそう・・・(よくもそんな、恐ろしい事を・・・)
ですが、そう改めて認識しなおすと、その時代に作られた法律で生きてきた価値観で子育てのアドバイスをしてくる両親や義両親と意見があわないのは当たり前といっちゃ当たり前なんですよね。
彼らの「3歳までは親元で育てるべきよ~」「小さな子供がいる母親が無理して働くことなんてないのよ~」の一言の裏に隠された歴史と真実を知ると、なるほどと力いっぱい頷きたくなること間違いなしです。
これ以上成長も見込めず、福利厚生も充実していない会社に勤めているパートナーを支えようとしている立派なワーキングマザーに、経済成長と共にどんどん豊かになっていった自分たちの生活を重ねて生きてきた記憶のある世代の放つ一言は、正に的外れ。
孫が可愛く、母親の側にべったり置いて子育てをして欲しい!という気持ちは痛いほどわかります。
自分はそうしてきたし、かつ世間からその姿勢を肯定され、褒められてきたんですものね。
小さなお手手、まあるいほっぺた、拙い言葉でおしゃべりしながらこちらを見つめるつぶらな瞳・・・
その可愛さに思考回路がやられて、冷静な意見がなかなか出ないんでしょう。
そう考えると、いちいち的はずれな意見にカチンと来るのではなく、
何故親世代はこの様な意見なんだろう?と深く考えていくことで、親世代の意見に対してちっともイラっとしなくなります。
今回の講演で、今まで母となり、働こうとした時に受けた世間の反応に対して感じてきた違和感や疑問がするりと解決され、
また「知識」と「歴史」を知り、「有識者の意見」を聞くことが、日頃感じている疑問をどれほどクリアにしてくれるかを実感しました。
人が国を作る。その「人」を産み、育てる女性という性に生まれてきた以上、
一度は真剣に考えなければいけないトピックだなぁ、と思いました。
(もちろん広報についてのお話もしっかり聞いてきましたよ!!)