一年が経ち | 田村友里ブログ「酒姫のひとりごと」

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先日、歌舞伎座 團菊祭五月大歌舞伎の昼の部を観劇。





「毛抜」は昨年亡くなられた四世市川左團次さんの追善狂言。

一年というのは本当にあっという間である。



昭和54(1979)年、四代目市川左團次襲名披露興業の時の左團次さんの粂寺弾正。


そして


今月の男女蔵さんの粂寺弾正。


普段あまり似ていらっしゃらないように思っていたが、今回の粂寺弾正は所々左團次さんに似ていらしてハッとするほど。



「毛抜」のほかの演目。
幕開きの「おしどり」は若手3人が溌剌と踊っていて、とりわけ右近さんが美しかった。

「幡随院長兵衛」は子役がめちゃくちゃ可愛くて、児太郎さんのおかみさんが良かった。
幡随院の子分で右近さんや男寅さんが出ていたけど、美しい遊女やお姫様のすぐ後に侠客の子分を演じるのだから歌舞伎役者さんて凄いよね。今更ながら、だけど。




ロビーにて。

二月の勘三郎さんの追善のときもそうだったけど、この祭壇を前にしても、もうこの世にいらっしゃらないことが信じられない。



だからやはりずっと歌舞伎座にいらっしゃると、引き続き思うことにしよう。