羽田から沖縄行きの

飛行機の中でのこと

 

 

あらかじめ座席指定をしていなくて

チェックイン時に空いていた

一番後ろの席の通路側をとった

 

 

飛行機に乗り座席まで行くと

周りが赤ちゃん連れが多かった

 

 

多分、泣いたりした時に

座席をスムーズに立てるように、とか

周囲への配慮から一番後方席に

赤ちゃん連れが集中しているような

そんな印象を受けた

 

 

 

生後5、6ヶ月くらいの赤ちゃんを連れたママが

通路を挟んで斜め前に座っていた

 

周りを見るとパパや他の家族と

一緒ではなさそうで

ママとその赤ちゃんだけで搭乗しているようだ

 

 

離陸前からその子はぐずっている様子で

ママは立ってあやしてるんだけど

離陸前後は座っていなければならず

大変そうだった

 

 

そんな様子を見ながら

投影が起きていたのかな

 

娘がまだ抱っこ紐に収まってる頃

私も外出先、特に混んでいる場所で

ぐずったりすると

めちゃめちゃ焦っていたなぁ

 

心配性な性格×一人目育児って

何が正解かわからないから

(もちろん正解もないのだけど)

不安なこと、焦ることが

とても多かったように思う

 

ママの焦る気持ちが赤ちゃんに伝わる

そんなことはわかっているけど

それでも、なんでこんな時ばかり泣くのって

困ったこともあったし

それが億劫で外出を

避けていたようなこともあった

 

 

そんなようなことを思い出しながら

そのママと赤ちゃんを眺めていた

 

周囲が赤ちゃん連れが多かったのもあって

後部座席に座っている別のママが

おもちゃで泣いているその子をあやしていたり

 

また別の家族連れの方の男の子が

着陸時に「着いたよ〜もう大丈夫だよ〜」

って声をかけていたりして

 

 

なんだか私の座席周辺は

とても温かな雰囲気に包まれていた

 

 

その赤ちゃんが私のことをじっと見つめて

私が見つめ返すと

ニタ〜っと笑ってくれてね

 

赤ちゃんに笑ってもらえると

こんな幸せな気持ちになるのね〜って思った

 

 

 

飛行機が着陸してから

そのママは周りの人たちに対して

「お騒がせしました」

「ありがとうございました」

って挨拶して回ってた

 

 

私にも声をかけてくれたので

「お母さんもがんばりましたね〜」って伝えた

 

 

自分が子育て中に一番掛けてもらいたかった

言葉だったかもしれない

 

 

 

赤ちゃん連れの人たちが

過度に周囲を気遣うことの

ないような環境が世界が

訪れればいいな〜という思いと

 

 

こうやってお互いのことを気遣いながら

「ありがとう」と言い合える世界って優しいな〜

という思いが入り混じった

 

 

 

最後に飛行機を降りるときに

 

 

「お姉さん、これ

良かったら持って行って」

 

 

と言って、そのママが

飴ちゃんを手渡してくれた

 

 

 

 

 

 

 

フライト中ずっと赤ちゃんをあやしながら

周りへの気遣いもできて

なんて素敵な女性だろうと思った

 

 

 

 

そんな心がほっこりと

温かくなるような出来事と共に

那覇に到着

 

 

 

後から

「お姉さん」

って呼んでもらえたことが

じわりと嬉しくなった