現在、六本木ヒルズで開催中の東京国際映画祭フィルム映画


是非観たい映画があったので、行ってきました走る人




丸山裕理オフィシャルブログ




それが、『祈りの雨 』です。



1984年、インド中央部のボパール市で起こった化学工場事故。

有毒ガスが町へ流出し、市民1万人が亡くなりました。


現在も後遺症に悩む方が15万人に上るとされ、

世界最悪の工場事故と言われています。



『祈りの雨』は、実話をもとに当時の惨事を克明に再現したインド映画です。



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私は映画を観て、この歴史がとても他人事には思えませんでした。

あまりにも現在の日本に似ていたからです。



当時から工場の危険性を訴えるデモはあったものの、
貧しいオパール市にとって、巨大工場は貴重な働き口。


妹の結婚式を間近に控え、

なんとか資金を集めたい主人公はこう語りました。



「俺たちにとって工場は神様だ」


働くことを強く願う人にとって、工場閉鎖は絶対に避けたい事実。

ここに、問題解決の難しさを強く感じました。



こうした点は、やはり日本人として

水俣病や福島原発とリンクしてしまいます。


映画を通じて訴えられているような、とても切ない気持ちになりました。


私はブログでは政治的なことはあまり書けませんが、

日本人として、「子供達にどんな未来を残してあげられるか?」

改めてこの国の目指す方向を考えたいと思いました。






上映後はなんと、ラヴィ・クマール監督が登場ビックリマーク

映画祭のために来日されました好



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私は監督のこの言葉が印象的でした。



「若い人、特に事故が起きた84年以降に生まれた人に観てもらいたい。

歴史を知らないと、また同じ過ちを繰り返してしまうから」


ボパール出身の監督だからこそ。切実な訴えでした。



映画『祈りの雨』は、

現在のところ東京国際映画祭のみで上映だそうです。


ぜひ全国でも一般公開してほしい映画ですビックリマーク



こちら に映画の予告編がございました。
気になった方は覗いてみて下さい好



いつまでも心に残る、素晴らしい作品でした。