我が家のブドウ棚に産み落とされた2個の卵
親ハトが卵を温めて2週間。
2匹の子ハトが生まれ
あっという間に大きくなった。
先のブログにも書いたように、
「子はとが、いない!」
と思った時もあったが、
隣のヤマボウシの木の陰に隠れていて
ホッとしたこともあった(笑)
しかし・・・
先日のある日の朝
前の日の夕方まで2匹いたはずの
子ハトが1匹いなくなっていた。
どしたのか?!と
心配もしたが、
大きくなっているので飛べたのかもしれない
とも思ったりもした。
しかし、
その数日後
主人が
葡萄棚の隣にある大きな楠の木に
イタチがいるのを見つけた。
「ハトを狙っている!」
と叫んだので、
行ってみると
葡萄棚よりも大きくって高い楠の枝を伝って
子ハトを狙おうとしていた。
そこで、
咄嗟にウッドデッキに出て
イタチを追い払った。
そうして、
1匹の行方不明の子ハトは
もしかしたら・・・。
娘が起きて来て
そのことを話したら
「そういや、最近家の周りでよくイタチを見かけた・・」
というではないか?!
それで思い返してみると、
確かにそうだった・・・
イタチは
ずっと子ハトを狙っていたのだろうか?!
親ハトは卵を温めている時や、
生まれてすぐには朝ぐらいしか
巣を開けることはなかった。
それで親ハトはどんどんスリムになって行っていた。
親ハトが
大きくなった子ハトの餌を取りに行くようになって
最近、巣には子ハトだけのことが多かった。
そんな中での出来事・・・
自然の中で起こる出来事は、
どちらが悪いとか、
良いとか
そういうものではない
みんな生きるために必死で
その中で起こったこと・・・
しかし、
ずっと見守って来ただけに
何とも言えない気持ちになる。
1匹の子ハトを守れたという思いもあるが
もう1匹の子ハトの行方が気になる。
巣の周りを探してみたり
巣の周りに羽が飛び散っていないので
攫われていないと信じたい・・。
いろいろな想いが心を過る中
これも
自然なのだと
何度も自分に言い聞かせる。
そうして
その翌日のこと
残った子ハトが巣にいない!
心配して見に行ってみると
葡萄棚を伝って巣から少し離れた
日の当たるところにいた。
以前にいた木陰が出来る
ヤマボウシの木の方ではなかった。
そこで、
「暑くなるよ。
ヤマボウシの木陰に入るならそっちじゃないよ」
と話しかける。
それでも
子ハトは動かずにじっと下を見ている。
その日の夕方には
巣にもその場所にも子ハトは居なくなっていた。
イタチにやられたのか?!
周りを見ても羽は飛び散っていない・・
巣立っていったのだろうか・・
何となく庭を見る時に
ハトの巣の方に目が行く。
巣に
子ハトは居ない・・
その翌日のこと
親ハトが巣に子ハトがいないので
巣から離れて低い場所から
しばらく巣やその周りを見ていた。
餌をあげようと帰って来たら
小ハトがいない・・。
それで、
きっと子ハトを探しに来たんだ・・
親ハトのことを考えると
何とも言えない気持ちになる。
数日して
ハトの鳴き声がして
庭を見てみると
ハトが2匹止まっていた。
よく見ると
1匹はあの親ハト。
そして、
もう1匹はまだ羽や体も小ぶりで
若い感じの子ハトだった❣
すごく嬉しくて
家の中から見守っていたら
しばらくして
2匹で飛び立っていった。
主人に
「親子で元気な姿を見せに来てくれたんやね!」
といい
主人が、
「もう1匹もどこかで元気にしていると思っとこう・・」
と話した。
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それからしばらくして
主人が
「葡萄の手入れしたいから
葡萄棚のハトの巣を取って良い?!」
というので
しぶしぶ
「良いよ・・」という私。
ふと、
ペコパの松陰寺さんの
「時を戻そう・・」
という言葉が頭を過った。
最初に
巣が出来たのを見つけた主人に
「巣を取ってよい?!」
といわれた時に
もし私が
「ハトの巣とって良いよ・・」
と言っていたら
このような経験はなかった。
あの時
「巣立つまでのことやから取ったらダメ!」
と言って良かったと改めて思った。
そんな私から生まれた
”いきとも®~ともに生きる~
人と人・人と動物・人と自然がともにいきる。
ともに生きる...
自然の中では
どちらが良いとか
悪いとかはない
あるのは
どちら側の視点か?!
だけだと思った。
全ては
任運騰騰
ケセラセラ
それがいい
それでいい
そんなふうに思った
ハトの親子との出会いだった。