4月から、彼は秋田、私は東京。遠距離恋愛である。電話代にお互い、月5万円くらいかかった。

私は入社式に出て、これから張り切って頑張ろうと思っていた矢先であった。

派遣会社なのだが、月給制で働かなくても給料がもらえるのである。寮は格安の12000円。突然室長が変わると言う。働かない間は東京支社にいて「待機室」で待機するのだが、そこの室長が変わってしまうと言う。とても優しい人であった。新しく来た室長は週に一度月曜日に説教をし、待機室で私が勉強をしていると勉強してなくて寝ている人とかに話しかけていた。話によるとこの室長、どうやらどこかの会社をパソコンができずに「リストラ」されたらしかった。それでも友達が何人かできたので楽しかったが、6月のことだった。突然頭が殴られたような頭痛がする。顔も痛い。近くの病院に行ってみたが、耳鼻科がなかった。そこで紹介状を書いてもらった。その病院に行くと「手術しましょう、ファイバースコープだから大丈夫です」と言う。東京に来て不安だった私は親に電話した。親はやってもらいなさいと言う。私も耐え切れなくていたのでやってもらうことにした。この病院では手術は予約制で7月2日でないと空かないという。その前に手術前検査をしたのだが、そこで気管支炎にかかっていたことが発覚した。休みを取るのに室長はすごく嫌な顔をした。私も東京に来て、悪化するとは思ってなかったので、とりあえず11日休みを取った。手術は無事終わった。上顎洞の中にポリープがたくさん出ていたのである。3日に室長が花を持ってやってきて一言。「疾病手当金は出ませんよ。あなたからだの具合悪いのに隠していたんですね」と言うと去って行った。そんなこと言いに見舞いに来たのか、と頭にきた。そしてさらに「そろそろ夏休みだし、休んだら?有給休暇つきませんけど」と嫌味を言う。私は休んだ。そうしたらその後、派遣の仕事が来た。建設会社のファイリングである。いろんなことをしたが、1ヵ月で契約が切れた。思うように仕事ができなかったのか・・・私は落ち込んだ。執拗な室長の嫌がらせと説教で会社が嫌になった。そして私をやめさせようとする。私は精神的にダメージを受けた。血尿が出始めた。鼻の手術を受けに入った病院に行き、精神科と泌尿器科に行った。精神科では「うつ病ですね、会社を辞めて実家に帰ったほうがいいですね」と言われた。紹介状を書いてもらった。泌尿器科は5月と8月にかかった。8月のは、吐き気までしたと伝えたら「こんなに頻繁に起こるもんじゃないんですけどね、慢性化しているのでしょう」と言われた。私は会社に殺されると思った。友達は室長なんか無視してればいいと言ってくれた。しかしこのころから私の心は蝕まれた。結局耐え切れずに辞表を書いた。9月のことであった。


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