天気良好。満開だった桜も葉桜になってきた4月14日。
満席のトッパンホールで『第51回YMCA定期演表会』を聴く。2回目である。「今年は音楽でどういう表情をつけるのだろう」とワクワクして出かけた。
今回も期待以上の満足感が味わえた。配布されにプログラムは、指導者の解説と重なって、どの曲も充分に堪能できた。
プロローブは、林光の「うた」で始まり、第1ステージ「現代
作曲家による宗教曲」、第2ステージ「無伴奏混声合唱のための
ノスタルジアⅡより」、第3ステージ「女性詩人による3つの譚歌」、エピローブ「うた」という構成で、意外なプログラミングで聴かせていた。
しなやかで柔らかいハーモニーは美しく、合唱団の統一感が感じられた。各ステージごとに違った多彩な表現は、息が流れ、詩の内容がしっかりと伝わり、説得力があった。
たった5人のソフトで格調ある男声が、やさしいトーンの女声に溶け込んだ混声合唱に、YMCAは、新しい混声にあり方を試みているようにも感じられた。
すべてが圧巻であったが、これは、我が合唱団ゆりでも武田先生がおっしゃる「楽譜上になぜこう書かれているのか」を十分に考えた上で、解釈を演奏に反映させる技術(曲の入りやデミヌエンドして終わっていく配慮、微妙な緩急、間の取り方、ニュアンス等々)を団員全員が身につけておられるからであろう。
ピアノの木村先生は歌と息がピッタリ!!特に弱音、間の取り方、余韻の残し方はため息がでるほど。木村先生が歌いながら弾いていらっしゃる場面も見られ、心から音楽を楽んでおられる様子が伺えた。
大成功裡に終えられた演奏会。多くの学びをいただいた。次回は来年11月とのこと。さらなる充実を期待致します。
EFGさん記