虹の彼方へ*27 | ゆれだやひのアラシックな日々

ゆれだやひのアラシックな日々

自粛期間の気休めになればと、期間限定で再UPしています。読めない時はごめんなさい。
嵐さんの休止にあわせ、2020.12.31にブログ削除予定でしたが、もうしばらくこのままでいます。

アイツと別れてくれないか?



確かに、そう聞こえた…



「えっ…?」



俺は、状況が飲み込めずに、戸惑っていると



〔あんた、嵐の二宮さんでしょ?
まぁ、こんな所まで来るんだから、多少は、本気なのかもしれないけど…
でも、アイドルなんだから、いつまで、付き合えるか、わからないだろうし…〕



ケンは、そこまで一気に喋ってから、一呼吸置いて、また、俺に向かって、話しはじめた



〔フランス行きの話しがあるんです
パティシエになるには、やっぱり、外国で勉強しないと…
だから、チャンスなんです
なのに、アイツ、あなたがいるから、行くのを躊躇っている…〕



「だから、俺から、別れ話をしろって、言ってるの?」



〔まぁ、そう言う事ですね〕



「なんで?
たかが、バイト仲間なのに、そんなに、一生懸命なの?」



〔俺、アイツの才能をかっているんです
それを、こんなバイトで終わらせたくないだけなんです…〕



「ほんとに、それだけ?」



俺は、腕を組み、ケンを睨みつけた
すると、ケンは、ふぅッとため息をついて、苦笑いした



〔二宮さんには、ごまかせないですね…
アイツの事、好きですよ
もちろん、そんな事、言うつもりなかったけど、状況が変わってきたしね…〕



「………」



〔パティシエになるって、アイツの夢、潰さないで欲しいな…
フランス行くのは、一ヶ月後だから、それまでにお願いしますよ?〕



「じゃあ、俺と別れて、フランス行くって、言ったら、彼女に好きって、言うのかよ?」



〔まぁ、そうなるかな?
アイツの返事は、解らないけどね…〕



そう言うと、ケンは、俺に、背を向けて、帰っていった…



俺は、どうしたらいい?
せっかく捕まえた彼女を、手放して、夢を叶えさせる…?
それとも…?



突然、やってきた暗闇を、俺は、どうする事も出来ずに
一人、抜け出す事のない闇の中を、さ迷いはじめた…



2011.3.24