あけましておめでとうございます。

 

少し、家族について思ったことを書き出してみようと思います。

(嫌な思いをさせてしまう方がいらっしゃるかもしれないので、不安な方はそっとブラウザバックをお願いします。)

 

年末年始は家にいました。最近は専ら学校や塾に缶詰めだったので、同じ屋根の下で家族と一日じゅう過ごすのは久しぶりでした。

本当は、家族と過ごすのはすごく嫌でした。

 

私にとって家族は、理不尽に逮捕してくる警察みたいなものでした。私の理解できない法律があって、でもそれが彼らにとっては全てに通ずる最高法規のようでした。

 

母は、ストレスに弱く、情緒が不安定な人でした。普段は優しくて芯の強い人に見えるのですが、不安を感じると頭が感情に支配されてしまうみたいでした。私や妹のやることなすことに過干渉気味になったり、時によって言うことが変わったり、理不尽に叱ったり、価値観を一方的に押し付けたり、私や妹の悩みを自分の悩みにすり替えて自分の悩み相談を始めたり、ものすごく落ち込んだ素振りを見せて気を引いたり、ということが多かったです。

母が疲れている日は、毎日すごく気が重いです。何かしてやりたいものの、何が母の怒りを誘発するかわからないので、何もせずにいるのですが、それがまた恨みを買ったり嫉妬されたりするので、どうしようもありません。

特にストレスのない時も、母は好みや良し悪しの判断がはっきりしており、認められないものはずけずけと否定する人でした。私の趣味によく口を出します。また母にはなんとなく「踏んではいけない地雷」みたいなものがあって、触れると一気に不安定になるときもありました。母は育った家庭が居心地の良いものではなかったようで、それも影響しているんだと思います。

 

父はプライドが高く、自分の正しさを疑わない人に見えます。(断言できないのは、私にも父のことがよくわからないからです。父は自分の本音をあまり言わないので)

父にも、母とは違った意味で良し悪しの判断がはっきりしたところがあります。周りに流されず、自分の理性で判断することを良しとしていて、家族も自然とその方針に従っていました。父の方針は尊重すべきという雰囲気がありました。昭和の父親像に似た部分があるかもしれません。

また、冗談ばかり言う人でしたが、いつも何かを見下したりからかったりする内容でした。父は無自覚なのでしょうが、言われた私は傷ついたり、プレッシャーを感じたりすることが多く、小さい時から父には苦手意識がありました。

 

両親は、何かと私のやるべきこと、感じるべきことを先回りして、私に教えようとしてくれる人たちでした。

私の向き不向きや、ことの良し悪しを考えて、進路や趣味に口を出したり、それにそぐわない気持ちを私が表明すると、でもその不安は必要ないとか、こう考えればいいんだと修正してくれようとしました。

きっと恵まれた環境なんだと思います。

でも、私はいつも、自分の本心が置いてけぼりになっていく気がしていました。

どれだけ私が「これこれこうだから、きっとこうしたらいいんだろう」と自分で考えて行動しても、必ずどこか至らない点を指摘され、修正していくうちに、いつのまにか自分の考えから遠く離れ、「親が思っている私の考え」に沿っていく感じがありました。私が未熟だからいけないんだと思っていましたが、最近になって、何をやったところでこの人たちが私の独断に満足することはないんだと知りました。

 

アドバイスの全てが嫌なわけではありません。有用なときもあります。

だけど、私は両親の考えている私だけではないんです。

人間なんだから、自分の知らない相手が存在するのは当たり前です。相手の考えの全てを把握することなんて不可能です。家族でさえ、そうだと思います。

それを、両親はわかっていない。自分の考えが正しいから、私にもそうさせるべきだと、思っている。

私は、私自身が感じている気持ちを、もっと大切に扱ってほしかったです。

 

両親は、両親なりに私を愛してくれていると思います。ですが私にはあまり、居心地の良いものには感じられませんでした。

憎らしいと思う気持ちもまだ、巣食っています。

両親と一緒にいると、あまり優しく接することができないので、なるべく距離を取っていようと思っていました。

年末年始も、母がまた何らかの不安を抱え込んでぐったりしたら、私は母と自分の間に境界線を引けず、何もできずぼんやりする毎日になってしまうという不安から、憂鬱な気持ちでいました。

 

ですが、冬休みに入ってから、家族はとてもおだやかでした。食卓を囲んで、楽しい会話に花が咲きました。

あまりにも平和で……気持ち悪いくらいでした。

 

この家庭ははじめからうまくいっていて、彼らを憎んでいた自分のほうがおかしいのかもしれない、と自分を疑ったのもありましたが、

 

幼い頃、家族と食卓を囲んで笑いあったりして平和を感じると、変に涙が出る、という癖があったのですが、その延長のような気持ちでした。

 

平和が怖いです。平和が続くと、今度は嫌なことが必ず起こると思ってしまいます。でも平和が好きです。人間関係も、なるべく穏やかでゆっくり進展する関係が好きです。なのに平和が来ると怖くなるんです。人生が安定することはなくて、いつも山あり谷ありが続いて、関数のグラフが無限に上下するみたいに、安心と不安定が交互にやってくると、思ってしまいます。平和の山で一息つく時間が続けば続くほど、いつ次の谷がやって来るかわからなくて、なんとなくそわそわしてしまう。

 

 

先ほど、友人から新年のお祝いと、地震の安否を問うLINEが送られてきました。

話すのが苦手な私の話をゆっくり聞いてくれる、とても大切な友人からでした。嬉しかったです。

ですが、何を返したらいいのか全くわからなくなって、返事にものすごい時間をかけてしまいました。

相手は、今何を言われることを望んでいるのだろう……いや、相手がどうこうの前に、私が相手をどう思っているかを考えないと……というところまで考えて、

私の中には、嫌われたくないという気持ちしかない、と気づきました。

大切な人だから、離れていかれるのが怖い。怖さが強いあまりに、本音を言おうとすると、相手の思う自分を演じるか、思いっきり依存してしまうかの、両極端になってしまう。

あぁ、絵に描いたようなアダルトチルドレンだ……と、苦笑してしまいました。

 

 

自分の本心に耳を傾けられるようになりたいです。

両親や周囲の人に負い目を感じずに、自分の感情を信じられるようになりたい。おそらく、とんでもない時間と忍耐が必要なんだと思いますが……。

家族に何を言われても、それは家族の意見であり、私の意見は別にあっていい。

大切な人が私をどう思っても、私は私であればいい。

怖くなったら、頼りたい人を頼ってもいい。

それで何か失敗しても、自分のペースで進んでいけばいい……。

何度も、何度も、自分に言い聞かせています。

 

 

今日の音楽です。頭がぐるぐるしたときは、ニュートラルな音楽を聴くと落ち着きます。