春先恒例のお伊勢参りに今年も出かけました。
都会の桜は散ってしまったけれど
春の山辺は
いよいよ若芽が萌え出して
「山笑う」の季語の通り
柔らかく彩られた野山が
ほんとに素敵でした。
私にとって秋の紅葉と並ぶくらい
大好きな眺めです。
外宮内宮はもちろんですが
大好きな猿田彦さんと
椿大社へも行ってこられました。
そして今年の私の
密やかな思いを胸に
道開きの神様へ
ある宣言をしてまいりました。
どうか
はじめの一歩
お導きを頂けますように。
もう一つ
ずっと行ってみたかった場所にも行ってきました。
松阪の御城番屋敷。
松阪城址のすぐたもと
私が思っているよりもずっとひっそりとありまして
ちょっと拍子抜けもした気もしますが
でも
街の人たちに大切に保存されているんだな・・と
そんな雰囲気に包まれていて
なんだか和みます。
名残を惜しむように
松坂上司の桜は
空の中をゆれていました。
いつもは駆け足の
伊勢路
この日は
たくさんの小さな寄り道を経て
多度の稜線を染める
夕日と並走しながら
家路につきました。
暖かいオレンジ色の中を。
そう
春の陽は
こっくりとした密度で
暮れていくのでした・・・
この一年を目標とともに駆け抜ける。