夏頃から店のショーウィンドーなどに秋冬物が展示され始めたとき、「今年は紫が流行するみたい」ってくらい、紫が目についたのですが、最近、紫ファッションの人が多くなりました。
紫の服、バッグ、靴....
毎年、色も流行の傾向はあるから「今年は紫かあ」と思っていたら、イタリアで紫が流行するのは珍しいことなんだとか。
教会や支配者の「権力や尊厳の色」というのはよく聞くけど、元々紫はほら貝から出る貴重な染料が原料だったため、高貴な人しか手に入らなかったということからきているようです。
聖母マリアなどの聖人がよく赤い外衣に青いマント、またはその逆、のように「赤と青」の服で描かれることが多いのもこの「紫」の象徴を分割しているとも言われます。
ジョバンニ・ベッリーニ"ピエタ"
ラファエロ・サンツィオ "聖母子"
(たぶん、紫の染料が高額なため、便宜上と美的上も兼ねて赤と青にしたのかもしれません。)
一方、紫はキリスト教では「悲しみの色」ともされ、キリスト受難の週では司祭は紫衣を身につけたりするからでしょうか、イタリア人の迷信?では「縁起が悪い」と思う人もいて、「紫の服や持ち物を身につけるなんてとんでもない!縁起悪い。」言う人もいます。(年配の人に多い。)
若い人は気にしないでファッションとして取り入れているようですが。