デパートの中で、ある客がほしい品が見つからず

「ああだ、こうだ、ここが違うのよねー。」と、散々、わがままを言って、結局買わなくて、販売員の人が

申し訳ございません。」のを聞いて

「自分が悪くもないのに、店のせいでもないのに、謝ってる。日本の接客業って....」と思ってしまった。


イタリアだったら「残念ですけど、ないですね。」でおしまい。

それでも何だかんだとしつこい客には、特にそれが外国人の場合、どんな言われ方をするか、色々、あるだろうな、と想像できる。舌打ちされるとか、後で悪口言われるとか、「ないっていってるでしょ」と逆ギレされることだってありうる。


イタリアでよく使う「Mi dispiace : 残念ですが」

私はこの言葉を聞くのがはっきり言って好きじゃない。

それは、NO と言われていることであり、訊ねた事、頼んだ事、期待した事に対して拒否されるときの言葉だから、というのもあるけど、それだけじゃない。

約束や時間を守られなかったときとか、言われた言葉の通りに事がすすまなかったとき(それも事後)に使われることが多いから。(仕事にしてもプライベートにしても)

こちらは言い訳よりも一言謝ってほしいのに、「残念だけど」じゃないでしょう、と。

ただ、日本の「すみません」を気軽に言いあう習慣を見ると、謝ることの価値って、と思う。

オリンピックの4位になった人が「国民の期待に応えられなくて申し訳なく思う。」と言ったのを聞いても....