7・19  女子部結成60周年に寄せて


池田名誉会長  桂冠詩人の世界



蒼冠塾


幸福は貴女のなかにある


その日は

晴天であった!

創価学会の希望の未来を

象徴するように

太陽は輝き

青空は広がる

暑い夏の一日であった。 


それは

昭和二十六年(一九五一年)

七月十九日の

木曜日のことである。

星も冴えわたる  その夜

西神田の小さな学会本部に

清き瞳の乙女が七十四名

嬉々として集った。

私の妻も

その一人であった。


この日この時

花の女子部が誕生したのだ。

人生の師は結成式の席で

慈しみ深く語られた。

「女子部は

一人も残らず幸福に!

宿命に泣かされてきた

これまでの女性史を

妙法を持(たも)った若き王女が

転換しゆくのだ。

そのために

清らかな強き信心で

この一生を生き抜け!」


創価の乙女たちを

絶対に幸福に!

永遠に幸福に!

この師の願いは

不二の弟子である

私たち夫婦の人生を貫く

決意となり

祈りとなった。

誓いとなり

闘争となった。


「弱々しい人間は

不幸である。

幸福を勝ち取れない。

芯の強い人は

不幸を乗り越え

幸福への土台を

必ず築くことができる」と

ある著名な哲学者は

訴えている。


その通りだ。

そのために

芯を強くしていくために

信心があるのだ!


「本有常住(ほんぬじょうじゅう)

常寂光土(じょうじゃっこうど)と

仏法は教えている。

今いる場所が何処(いずこ)であれ

そこで断じて

幸福の寂光土を

開いていくことが

仏法の真髄である。


家庭にあっても

お父さんや  お母さんを

大事にしてあげられる人は

幸福の天女である。


御義口伝には

「自他共に

智慧と慈悲と有るを

喜とは云うなり」と

示されている。

なんと心豊かな

そして なんと深遠(しんえん)な

幸福哲学であろうか!

ここにこそ

「女性の世紀」の

重大な指標がある。


これはまた

「他人の不幸の上に

自分の幸福を築かない」

生き方とも通ずる。


幸福をつかむ信心とは

どこにあるのか。

それは

日々の生活のなかでの

「信行学」の

正しき実践である!

それは

現実の社会のなかでの

「広宣流布」への

勇気ある行動である!

そして

尊き同志と励まし合いながら

「異体同心の和合僧」を

護り広げていこうとする

団結の努力である!


どのような

人生の逆境があろうが

「法華経を信ずる人は

冬のごとし

冬は必ず春となる」

これが厳然たる

大聖人のお約束であり

記別(きべつ)である。


「創価」は

私たちが創った城だ!

私たちが開いた道だ!

私たちが勝った哲学だ!

そして

勝利のスクラムだ!

幸福の花園なのだ!




「清き瞳の王女よ

  晴ればれと

   幸福の城を築け!」より




※2008年7月19日、東京。池田名誉会長は、

 青紫色の清楚なキキョウにカメラを向けた。

 その日は、女子部の結成記念日であった。

 「華のように美しく、太陽のように誇り高く

 あれ」

 恩師の願いは、わが願い。大切な大切な

 創価の愛娘の幸福を祈る桂冠詩人の慈愛

 が、一枚の写真に凝縮した