日曜日。


私が夕食を作っていたら

ユウが会社から帰ってきて

「買物行って来るから。本屋さんに」と。


一緒に行く~って、当然ケイちゃんも。


ここで ピン と 来なかった。


ただ単純に本を買いに行ったんだと思ってた。



帰ってきたケイちゃんは

プレゼントの包みを持っていた。


「ママにもらったのーーー」


それはもう大はしゃぎ。


そう、

前妻さんに会いにいったんだ。

プレゼントは「絵本」って知っていて

だから「本屋に行く」なんて

言ったんだね、ユウは。



本当にハイテンションで

ケタケタ笑うケイちゃんと、

なぜか何も言わないユウと

三人で夕食をとった。



悲しくない・・・・と言ったら嘘になる。

寂しくない・・・・と言ったら嘘になる。


でも私には【関係の無いこと】なんだよね。



私だって実子に逢ってる。

でもそれをあえて話さないから。

だから立場は同じ。


私って自分勝手だな。



夕食後

デザートのケーキを食べて

三人でお風呂に入った。

私はなんだか今にも泣きそうな顔をしていたみたい。

ユウに

何度も「何?」と聞かれたけれど


なんでもないよ・・・・って答えた。


夜に

私を抱きながら

また理由を聞くユウ。


「私のこと好き?」


そう聞いたら


「そんな判りきったことは言わない」って。



でも

言葉が欲しいの・・・・って言ったら


「好きだよ」って囁いてくれた。



翌朝。

昨日の絵本がキッチンに無造作に置かれてた。

ケイちゃんは

まだ文章が読めないので

絵本はさほど嬉しくなかったのだろうか?

一緒に貰った可愛い鉛筆もそのまま放置。


私は

破れかけた可愛い包装紙をきちんと折りたたんで

鉛筆はペンたてに入れて

絵本は椅子の上に置いた。


出掛けにユウが


「ゆうべなんでケイに絵本を読んでやらなかった?」

って言われて

私は何も言えなくなってしまった。


それは貴方が読んであげるべきなんじゃあ・・・


という言葉を飲み込みながら。