幼稚園にいるケイちゃんを早めに迎えに行って
ユウとケイちゃんと私とでマリーナに向った。
しばらく行ったところで
「船の鍵は?」
と、ユウ。
「え?ユウが持ってきてないの?」
はい、ブチ切れ!
「こんなとこまで来てUターンか!!」
そして、
家に着くまで延々と説教。
その合間にケイちゃんとラブラブ会話。
「お前はかわいいなぁ」とか
「お前はいいこだなぁ」とか
私は、だから、自然に涙が出てた。
泣こうと思ったわけじゃない
悲しかったわけじゃない
鍵は私が持ってくる係りだった?
鍵持ってきてってユウが言った?
悪いのは私だけ?
きっとそんな悔し涙。
ユウは私のそんな態度に切れまくって・・・
家に付いた途端
折角積み込んだ荷物を降ろし始めた。
「え?鍵取ってくるよ?もう行かないの?」
混乱している私を完全無視。
ケイちゃんにだけ
あれ持って、これ持ってと指示。
何を話しかけても
完全無視、
二人で。
私の存在、見えないの??
「もう、またこんなのが続くのね
もう、たくさん
早い方がいい、気が変わらないうちに」
私はまた荷造りをしようと部屋に戻った。
二人が部屋に入ってきたけど
私は机の上のものを片付けていた、黙々と。
「そんな小物はあとで送ってやるから
必要最低限の物だけもって、出てってくれ」
そう言われたけど
出て行くとこなんてないのに。
住み込みで働ける場所を検索しようと
パソコンをあけたら
電源を引っこ抜かれた。
そんなのは外でやってくれ!と。
出て行こうと思ったら
いつかみたいに駅前のビジホでも
ネットカフェでも会社の寮だって
最悪、実家にも帰れるのに。
私はうだうだと理由をつけてここにいるのだ。
結局私の意志なのだ
「ユウの側にいる」という選択は。
ユウはあーだこーだと
またお決まりの説教。
そしてこれまたお決まりの
「土下座して謝罪」
の強要
ケイちゃんの前ではしたくなかったので
(彼母にもケイの前では土下座しないでと言われていたから・・・
私がする土下座はいいんだ・・・ふうん・・・と思った・・・・)
ケイちゃんを外に出して
ベッドで寝転んでいるユウの足元で
土下座した。
自分が悪かったと、そしてその理由を言った。
(鍵を忘れたこと、その後不貞腐れた態度をとったこと・・・)
ちがう、
土下座「させられた」
理由を「言わされた」のだ。
もういい。
形だけのこんな行動で
ユウの気が治まるのなら。
これで満足ですか??
それから何事も無かったかのように
さっき降ろした荷物をまた
車に積み込んで
私たちはマリーナに向った。