お昼過ぎに
帰ってきたユウとケイ。
でもなんだか様子がおかしい。
朝、折角買ってやった「とんかつ弁当」をほとんど食べなかったこと。
飲みたい飲みたいと言い張るので買ってやったジュースも
少し飲んだだけで「いらない」と言ったこと。
だからそれらを食べざるを得なかったこと・・・
そんなことを叱られたらしい。
当たり前だよ。
起きたばっかりで「とんかつ」なんて。
あれかって~ってなんでも買い与えるからわがままになることも。
今に始まったことじゃないじゃん。
結局
昨夜、別々に寝てしまったことを
ユウなりにケイちゃんに謝りたくて
ユウの愛情を示したくて
連れて行ったんだろう。
でも所詮、それはユウの自己満足でしかなく。
当然「会社」に行ったって
子供にとっては楽しくもなんともないはず。
そしてぐずると邪険にする。
間違っているよね。
そんな子育て。
そして
その結果の
歪んだ性格になった継子のツケは
私に来るのだ。
午後からはプールに連れて行ってあげるよ
どうせ午前中行こうと思ってたし。
そう言っても
ケイちゃんは
「嫌だ!お父さんがいい!!お父さんと一緒なら行く!!!」
始まった。
お父さんじゃなきゃ駄目だ病。
お父さん、釣りに行こう?
お父さん、アイスクリーム食べに行こう?
お父さん、おとうさ~ん・・・・
見ていて切なくなってきた。
もう、こうなったら駄目なのだ・・・
私では。
全くもっての無力感。
「お父さんは疲れているんだ!頼むから寝かせてくれ!!!」
「そうだ!おばあちゃんのとこへ行きなさい!何か買ってもらえるぞ?」
ケイちゃんは暫く抵抗していたけれど
結局おばあさんのとこへ行くと。
私では・・・だめなのだ。
プールもアイスも気をひく台詞を言ってみたけど
行きたくないみたい「私とだけ」は。
お義母さんのところに連れていった。
最初、「だめだめ、お母さんと遊びに行きなさい」と言ってくれていたのだけれど
「嫌だ」というケイちゃん。
私も一部始終を話して
「結局、ケイちゃんはお父さんと一緒がいいんです。
いろいろ誘ったけど、私では駄目みたいで・・・
力不足ですみません」
と言った。
でも心の中では
『血の繋がりがないものは無理でしょう、お義母さんが仰ったとおり・・・』
と叫んでた。
とりあえずケイちゃんの気が治まったら
私がプールに連れて行きますから・・・と
そうお義母さんにケイちゃんを託して部屋に帰った。
ユウの携帯にお義母さんから電話が入ってて
声を荒げながら喋っていた。
「そういうけど、俺が休みなく働いているのおふくろも知っているだろ?」
とかなんとか・・・。
気持ちはわかる。
本当にユウは一日も休みがない状態。
肉体的にも精神的にもピークだった。
だけど・・・
間違っている・・
ユウの子育て。
「自分の都合で優しくしたり冷たくしたり・・・ケイちゃんはどうなるの?」
電話が終わって
そうユウに言うと
「俺だけじゃない!おふくろだって似たようなもんだろ!!」って・・・。
それから
テレビを見ながら
私の作ったお昼ご飯を食べて
ゴロゴロ過ごしてた。
ユウなりに反省したのだろう。
それから帰ってきたケイちゃんと私を連れて
ドライブと買物。
夜は牛筋のカレーを作ってくれた。
(ユウの得意料理なのだ)
それから三人でお風呂に入り
私はユウの髪の毛を散髪した。
いろいろあったけど。
私は
血の繋がりの前で立ち尽くしたり
嘆いたり
逃げ出したいと思ったり・・・
それでもまだ「家族ごっこ」をしている。