日曜日のこと。


ユウは久々の休み。

ここのところずっと働いている。


午後からは家でのんびり寝たい・・・と言ってた。


もちろん。

だから午後からはケイちゃんのプール教室もあるし

掃除洗濯は土曜日と午前中に済ませているし

ゆっくりして欲しかった。


なのに


「ぎゃあああああああああ」


いつものケイちゃんの嘘泣きが始まってしまいました。


「プール三人で行くーーーーー」

と。


「たのむよ、お父さん寝かせてくれよ」

「いやあああああああ、いっしょにいぐーーーーー」

「いい加減にしてくれよ」

「いやだーーーーざんにんでいぐーーーーー

ギャアアアアあああああああああああああああああああ」


もうこの泣き方になったら手をつけられないのだ。

たとえソレが嘘泣きだとしても。


「仕方ないなあ、最近ケイは情緒不安定だからな」

と、

ユウはしぶしぶながら腰を上げた。

途端に泣き止む役者なケイちゃん。

うんざりした。

大袈裟な嘘泣きで我を通すケイちゃんも

それを認めるユウにも。


でも

元カノメールでしっかり我を通した私も同じレベル・・・

そう思って諦めた。


プールでは

いとおしそうにケイちゃんを見つめるユウの横顔が

私にとっては複雑だった。

ケイちゃんときたら

行き帰りもピッタリユウにコバンザメで

更衣室では私と一言も口を聞かず

さっさと着替えて行ってしまった・・・

いつもなら一緒に来て・・って甘えるのに。

まるで今日は私が悪者みたい。

なんでアンタもくるんだよ?って感じ。

三人で・・・って言ったのは結局

ユウとだけ行きたかったけどそういうと絶対無理って

計算した上での発言なのだろう。

ま、わかっていましたけどね。




大体、朝から二人で散歩に行って

二人で長風呂に入って

プール教室送り迎えしてやって

帰りにお買い物。

そして夕方までクーラーの付いた部屋で仲良くベタベタ。


大切な休日、たった1日の休日なのに

愛娘のためには割けるんだよね、父親ってものは。


私は・・・

朝からずっと家事してたのに。

大おばあさんの介護やら

犬たちへ水を飲ませたり

花壇の手入れも。

ケイちゃんの臭い靴も洗ったし。

汗だくだくになりながら。


一日の終りくらい・・・・

ユウと二人でいたかった。

だから

「今日は一緒に寝てね」と言ったのに。


ケイちゃんは、フローリングでくつろぐユウに

上半身裸で(何故か?)ベタベタして

折り紙おってぇーーーとか言ってる。

見ていて鳥肌が立った。

それで

ベッドに先に入ってユウを待っていた。

いつも私がベッドなら

絶対ケイちゃんは下の布団で寝る。

あとはユウがどちらをとるか・・・・・



わかりきってた。

ケイちゃんの勝ち。


だけど

ユウは「三人で寝よう」と

私の寝ている狭いベッドに上がってきた。

当然のように私達の間に割って入るケイちゃん。


「信じられない」


私はベッドから降りようとしたが

ユウに「いい加減にしろよ」と睨まれた。


信じられない信じられない二人で寝てくれるって言ったのに・・・・・


私は全身に鳥肌が立ちそうだった。

だって私の横にはピッタリとケイちゃんの身体が。

顔はユウの方に向けられて。

そして

「せまいよ」

とか言っている。


狭いなら下で寝たらいいのに

私達の邪魔ばかりして

信じられない



結局私は

二人の寝息を確認してから

いつもの下の布団に行った。


そしてやけ食い(アイス)をしてた。



気が付くと

「一口チョーダイ」とユウがベッドから降りていた。


「ゆらこ、あんな態度は辞めてくれ

ケイが最優先だろ?何事も」


そうだった。

ユウは私を裏切ったりはしない。

今日だって私は暑い中良く頑張ってた。

そんな私にご褒美をくれないユウではなかったはず・・・

特に最近のユウは。


そして私達は一緒に眠った・・・抱き合って。


いつもの眼鏡をかけていないユウの顔(寝顔)は

なんて・・・なんて素敵なんだろう。


駄目だ・・惚れすぎている。

駄目だ・・私また自分を見失ってた・・・自分のことばかり。


どうしても いっぱいいっぱいになってしまう自分がいる。

なんて余裕がないんだろう。


思えは

いろんなことしてもユウは私を許してくれているというのに。


「ここまでしたら大丈夫かな?」って子供が親をためすように・・・。


それって、ユウが散々私にしてきたこと。

今は見事に立場が逆転!!!!!


ユウごめんね。

もっともっと大人にならなきゃ私。

許してね。