今回は「自宅に瞑想コーナーを設ける」というお話です。気軽に手間を取らず瞑想の態勢に入るための環境の整え方についての記事の紹介です。「ゆらぎ」がある環境は安らぎを与え、気持ちの切り換えに役立ってくれます。瞑想はマインドフルネスと共通するものがあると思いますが、自分の意志で積極的に心を安定させ気持ちの切り換えを目指していくものと考えます。
  コロナ禍からはかなり解放されましたが、「瞑想」はこれからも日常生活において役立つ「知恵」となるのは間違いないでしょう。
 そこで今回紹介させて頂くのは「瞑想コーナー 心豊かに」というタイトルの新聞記事です。<読売新聞2023年(令和5年)1月17日付>を転載させて頂きます。

 
瞑想コーナー 心豊かに
 コロナ禍が長引く中、自宅に「瞑想(めいそう)」のコーナーを設ける動きが広がっている。起床時や在宅勤務の休憩時などに活用でき、リフレッシュやストレスの緩和などに役立つという。瞑想に集中できる環境を整えてみてはいかが。
 那覇市のウェブライター、籠田清香さん(36)は朝起きると、リビングの窓際にマットを敷いてあぐらをかき、5分ほど瞑想に取り組む。その日の気分でお香をたいたり、かんきつ系のスプレーを部屋に噴霧したり。晴れた日にはベランダに置いたいすに腰掛け、取り組むこともある。「呼吸を整えることで気分がすっきりし、前向きになれます」と話す。

 瞑想は、床やいすに座り、背筋を伸ばして、ひざの上に手を置くなどして行う。全国でヨガスタジオを展開する「ヨギー」(東京)のインストラクター、春口真理子さん(48)も自宅で瞑想を行う。「雑然としがちな自宅では、瞑想に集中できるコーナーや環境を作ることが大切です」と助言する。お薦めは、周囲が気になりにくいリビングの隅や壁際、凸凹の形を利用した場所など。ゆったりと座れる空間があれば十分だ。
 
  観葉植物、お香、照明・・・しつらい工夫
 しつらいの工夫をすることで、よりリラックスできる場になる。例えば、①部屋の隅に向かって座り、観葉植物などを左右に配置する②白い壁際に小さめの机を置いて落ち着いた色合いの布をかけ、その前に座るーーなどだ。山などの風景写真やお香、キャンドルなどを飾ってもいい。
 ラグやマット、冷え対策のショールや毛布などと一緒に、瞑想コーナーにまとめておけばすぐに取り出せて便利だ。
 専用の「小部屋を」設ける方法もある。防音室メーカー、Coolish Music(神奈川)の瞑想ルーム「OTODASU禅」は、約123㌢四方、高さ約192㌢の空間があれば設置できる。防音性のあるプラスチック製のパネルを組み立てて作る。付属の畳の上で瞑想できる。価格は14万6630円。同社社長の角村周一さんは「コロナ禍のメンタルヘルス対策として、手軽に瞑想できる、と人気です」と言い、今年度の売り上げは前年度の2倍以上だと明かす。
 
 光と音で瞑想空間を演出するのは、パナソニックが昨年9月に発売したスピーカー内蔵の照明器具「パルックLEDシーリングライトライフコンディショニングシリーズ」。天井のソケットに取り付けて使う。瞑想用のモード(約5~7分)を選ぶと、オレンジ色の光がゆらぎ、瞑想音が流れる。音声ガイドで呼吸法などの解説が流れるため、初心者も取り組みやすい。専用のアプリなどで操作できる。
 東京都の会社員男性(30)は日中、自宅で在宅勤務の合間にカーテンを閉め、このライトを活用する。「気が休まっていい」と話す。価格は7万6000円~8万6000円ほどだ。
 春口さんは「住まいの中に、自分と向き合えるちょっとした場所を設けるだけで、より心豊かに暮らせます」と話す。

※新聞掲載写真1:部屋の一角に、観葉植物やお気に入りの小物を配するだけでも、手軽に瞑想コーナーを設けられる。(写真省略)
※新聞掲載写真2:パナソニックが扱うライト(上)は、光や音楽の演出などで瞑想を支援する(いずれも東京都内で)(写真省略)                    以上