昨日仕事だった私。
彼は休み。
私が仕事に行った後
彼からこんなLINEがきていた。
「ちょっと忙しくなるかも」
その一言だけで
理由も何も書かれていない。
昨日は、私も午後から息子の授業参観があり
仕事を早退したあと
午後から夕方までバタバタしていました。
その間も返信は無し。
全ての用事が終わった後
LINEをしてみると
「話せる？」
そう言われて直ぐに電話をかけました。
すると彼は元気の無い声で
「いとこの旦那さんが亡くなった」と。
何度かブログにも書きましたが
彼の家族は仲がいい。
それは親戚も同じ。
彼がその人のことを
ぽつりぽつりと話してくれた。
いとこは、私の妹と同い年の30代後半で
その亡くなった旦那さんは年下で30代半ば。
彼のLINEの名前も
その人が呼んでくれている愛称で
付けたそうです。
二人の間には、小学校低学年と
4歳のお子さんが。
それを聞いた私は思わず
「なんで？」
と聞いてしまった。
自死だったと。
養護学校で教諭をしていたそうですが
仕事の事で悩んでおり
しばらく仕事も休職していたらしいけど
復帰した矢先の出来事だったそうです…
彼のことを可愛がってくれていて
成人したお祝いに
ネクタイをプレゼントしてもらったり
いとこ夫婦と何度も
食事をしたこともあったそう。
しかし、昨年から会えていなかったみたい。
そんな話をしながら泣いてしまった彼。
午前中にお母さんから連絡を受けて
いとこの家に行き
顔を見てきたと。
いとこは気丈に振舞っていたらしいけど
子供にまだちゃんと伝えられていないので
きちんと話したらどうなるんだろう…と
心配していました。
昨夜の夜勤は、どうしても休めず
ほとんど仮眠を取らずに出勤しました。
今日と明日は何とか休みをもらえるみたい。
彼の話を聞いて
なんと言ってあげたらよいのか
言葉が出ませんでした。
30代半ば
その気になれば仕事なんて
他にあっただろうに…
奥さんと小さい子どもさんを残して
そんな選択をしなければならないほど
追い詰められていたんでしょうね…
奥さんが心配です。
「あの時こうしていたら…」
「あの時こう言っていれば…」
しばらくは、手続きや葬儀のことなどで忙しく
考え込む時間は無いかもしれないけど
全て終わった後
ガクッときてしまわないだろうか…。
ご両親と同居されているみたいだし
彼ら親戚も近くにいるので
頼りになる人達がたくさんいて
よかったと思う。
「兄ちゃんが泣いてるのを
初めて見たよ…」
亡くなった旦那さんのご両親が
静岡から愛知にかけつけ
「この度は、息子がこのような
馬鹿なことをしてご迷惑おかけして
申し訳ありません」
そう言って頭を下げたのを聞いて
お兄さんが泣きながら
「それは違いますよ…」
と言っていたらしい。
その話を聞いて私も泣きそうになった。
ご両親だってショックなはずなのに
残された家族を気遣って
言ったとは思うけど
どちらの立場でも辛いと思う。
仕事を辞めようかと
奥さんに相談した時
止めることなく
辞めてもいいと思うと
言ってくれていたのに…。
なんの仕事でも
ストレスが無いなんてことはないと思うけど
教育現場では
生徒、保護者、同僚
他の仕事より複雑な環境で
養護学校となれば
更に問題は複雑なのかもしれません。
大切な人をなくすというのは
時期に関係なく辛いものだけど
世の中がゴールデンウィークで
ザワザワとする時期。
そんな時期に悲しい思い出が
毎年蘇ってしまうと思うと
なんとも言えない気持ちになってしまった。
病気だとある程度前もって
心の準備ができるけど
事故や自死の場合は突然別れがやってくる。
彼は数年前にも別のいとこを
事故で失っています。
その時はバイク事故。
彼氏の後ろに乗っていて2人とも…。
「俺、いとこより年上になっちゃった」
以前そう話してくれました。
私の家族はあまり親戚付き合いがなく
送り出したのは
私の祖母と元夫のお姑さんくらい。
どちらも長い闘病生活の後だったので
心の準備はある程度できてたからな…。
季節の変わり目などには
旅立つ人が多いと聞いたことがあるけど
本当にそうなんだなぁと
思ってしまいました。
彼もここ数日は忙しくなりそう。
今日も夜勤明けで
寝ずにいとこの家に行ったので
彼の体調も心配です。
今日は、喪服でなくても構わないとのことで
もらったネクタイを着けている彼。
いとこから
亡くなった旦那さんが選んでくれたと聞き
より大切に思ったみたい。
ちゃんとお別れできてるといいな。