だいぶ間が開いてしまいました。前回は下半身(主に腰治療)を説明したので今日は上半身治療を説明します。といっても腰やお尻に比べたらかなり簡潔な説明になってしまうと思うんですが…





鍼灸治療~肩、背中、腕~



最近はパソコンなどのデスクワークで長時間同じ姿勢での仕事やスマートフォンや小型ゲーム機で下を向くことが多い方が肩こり症状でよくこられます。そこから五十肩かどうかは症状で夜間痛があるかないかを聞きます。治療する部分は背中、首、腕です。背中は寸6から2寸の主に日本鍼を使って治療します。五十肩持ちの人は日本鍼だと皮膚が硬すぎて刺さらないので中国鍼を使います。




①肩こり、五十肩



(背中)刺すところは背骨から指1.5本離したところに刺入し棘突起に当てて置鍼します。大椎からT7まで両側に刺していき置鍼します。ズシーンとした感じがきて皆さん最初は驚いて大丈夫か?と聞いてきますが骨の棘突起に鍼を当ててるので肺には刺さってないです。気胸なんてことするの恐ろしいので絶対骨に当ててます。あと背骨に近づけすぎない。



(首)首の横に4列、頚椎から指1.5置いて(背中に刺した鍼と同じ幅です)刺入。上向きに刺すと危険なので鍼先は下に向かせて打ちます。これで首の筋肉をやわらかくします。使う鍼は寸6です。あまり下のほうに打つと肺のほうにいくので注意。首の筋肉に打つと胸が楽になるといわれます。



(腕)首が凝ってる人は腕や腋がやられてる人が多いので三角筋と烏口腕筋を治療します。烏口腕筋は肺の位置を確認し気持ち外側に向けて垂直に刺します。三角筋肉は骨こすりというのをして治療します。骨こすりとは鍼を骨に当てた後鍼先をずらして骨付近の筋肉に刺すっていう技なんですが説明がへたくそでイメージつかみにくいかも…;;三角筋に鍼を刺入し上腕骨に鍼を当てたあと入れた鍼を少し引き抜いて骨のまわりについてる凝ってる筋肉を引き離すとかそんな感じなんですが…。首から腕へ神経が通ってるので筋肉が凝ってると神経の通りを悪くします。なので腕の治療をすると肩こりが治ります。腋も同じです。腕がしびれたり長時間腕を上げれない人は烏口腕筋が原因です。




②うつ病、自律神経



うつ病治療も肩こり治療と同じですが使う鍼は日本鍼の細い鍼を使います。背中が凝ると自律神経の流れが悪くなるんでそれを鍼で刺してほぐしてあげます。鍼刺してお灸してあげると刺してるときはズーンとした重だるい感じがするけど抜いた後は身体が楽に感じられたりその晩よく寝れるそうです。あと呼吸が楽になるとか。背中の筋肉が固まってると肋骨の動きが悪くなり呼吸し辛いからだと思います。