心のことを学んだことのある方なら一度は
聞いたことがあるのではないでしょうか。
自分が嫌っている相手、それは自分自身だと。
鏡の法則なんて言われたりもします。
私も心屋塾で、これまで嫌ってきた自分のカケラを取り戻すというワークを何度かやりました。
当時私は同じ職場の年下の上司が大嫌いでした。
出社してその人の顔を見た途端ゲンナリする。
また何か言われるんじゃないかと思ってビクビクしてしまう。できるだけ関わらないようにしていても同じ職場で働いている以上、無視をするわけにもいかない疎ましい存在。
その人の何が嫌いだったのかと言えば、自分の物差しで人をジャッジするところ。
私より年下のくせに、社歴も浅いくせに偉そうに
私に説教するな
コイツ、人間じゃないなとすら思っていました
嫌っている相手は、自分の中で認めていないものを
切り離し、捨てた結果として投影されているだけ。
その事を知識として頭に入れて理解したと思っていただけで、私は腑に落とせていなかったのです。
自分の良いところ、好きな部分を認めることは
比較的、簡単にできることです。
でも自分の嫌なところ、見たくないところを認めることって
想像の何十倍も恐いことなのです。
私も無意識のうちに自分を直視することから逃げ回っていました
でもこれが不思議なもので、逃げても逃げても追いかけてくるのです。
私はある日、仕事中に患者様対応をしている最中ふと気づいたのです。
他人を自分の物差しでジャッジしていたのは、他でもない私自身だったんだと。
大嫌いなアイツ、その人は私に「アナタにはこういう部分もあるんだよ、忘れないで」と教えてくれる有り難い存在だったんです。
それを認めた時、自分の中で統合が起きて自分を許せるようになるんです。
自分のことを許せるようになったら、他人が同じことをしてきても許せるようになって、気にならなくなるんです。
そして、そのお陰で今ようやく心の穏やかさを取り戻すことが出来たのです。
【END】