千利休が定めた茶道の心得に
四規七則(しきしちそく)というものがあります。
今日はその「四規」について考えてみたいと思います。
この言葉は,
けして茶道だけに通じるのではなく
人生の中で、あるべき人の姿を示してくれているように
僕は思うのです。
「和敬清寂」の意味を
判り易くいうと、
「何かの縁で出会った人同士が
和やかに打ち解け、
互いを敬い、尊重しあい、
清らかな心で生きられるようになり
寂の境地、つまり悩みも迷いもない
純粋な透明な境地に至る。
和の心で互いを認め合い
敬が生まれて清を得て
寂に至る」
というのが「和敬清寂」です。
和・・・お互い仲良くすること。
「和を以て尊しとなす」
和やかな心で臨むこと。
敬・・・お互いを尊重し合い、
尊敬しあうことで人間関係は成り立つものです。
清・・・見た目だけではなく、心の清らかさの事。
寂・・・どんな時にも動じない心の事。
すべてを受け入れ、悟る懐の深さ。
僕は、この言葉を深く心に刻みたいと思います。