私は子供の頃から人一倍寂しいという感情が強かったように思う。
母は仕事で半ばネグレクト、父親には殴る蹴る、暴言を吐くなどの虐待を受けていた。どうしても忘れられないエピソードがふたつある。
1つ目は、私が子供の頃、アニメを録画して欲しくて父親に頼んだ。その時父は分かったと承諾してくれた。後日、そのアニメを観ようとしたら、録画がされてなかった。なので父に、録画は?聞いた。父親の返答は、「は?お前よくそんな舐めた口きけるな。次はむかったら殺すからな」とものすごく怖い顔で言われた。
2つ目は、私が夜2Lのコーラをコップに移して飲んでいたときのこと。後ろを振り向くといつの間にか父親がいて、私が開けたコーラをみて、激高した。「お前、それ俺のだぞ。ふざけんな」と言って、髪の毛を引っ張られ、何度も思い切り蹴られた。泣きながら土下座をして謝っても許して貰えず、「今ここで全部飲め」と言われ、2Lのコーラを飲まされた。
というエピソードがある。上げだしたらキリがないが、本当に父親は自分のことしか考えない、機嫌が悪い時や、気に入らないことがあると、直ぐにキレ、暴力や暴言を吐くクズ人間だった。父はよく言っていた。「お前、俺は手加減してやってるんだからな。本気出せばいつでも殺せるんだぞ」と。私を叩くための孫の手を凄く大事にしていた。何度もそれで私を叩くものだから、壊れてきていたが、テープを貼って直し、私を脅すためにチラつかせたり、叩いたりした。あいつは、足やお尻など、服で隠れるところを狙って、叩いていた。ミミズバレになって赤く晴れ上がり、痛かった。友達の家に遊びに言ったりして、その子のご両親に会うと、「私もあんな優しい親が欲しかった」と、涙が出た。子供時代は本当に地獄の日々だった。いつもあいつの機嫌を伺い、怯えながら暮らしていた。父親なんていない方が良かった。