気づくとベッドの上だった。

右腕と足の甲にはチューブが繋がっていた。

虚ろな目をゆっくり開くと、病院だということがわかった。

「ミカ、大丈夫?あんたもう3日間も眠ってたんだよ」

ベッド脇の丸椅子に腰掛けていた母親が言った。

あーそうだ私、睡眠薬たくさん飲んで...

でもその後の記憶はまるでない。


これからはミカにとって、精神疾患の泥沼に吸い込まれていく地獄の日々が始まった。