N. maxima (i) L/L(マキシマ ローランド)

和名:ムラサキウツボカズラ

 

ウチのネペンテスには極小苗や小苗が多く、時間をかけて大きくする楽しみがあるのですが、

ある程度育った大きめな株ですぐ楽しみたいという気持ちも少なからずあるのが正直なところです。

ただ、高地性の大きな株は現在収容スペースの関係で避けたく、

最近環境が整った低地性のネペンテスから探していました。

 

真っ先に候補に上がったのが、N. insignis wamema かalfinですが、

あいにく両方とも小苗を栽培中なので諦めました。

ラフレシアナは栽培したい気持ちが低いのでこれも落ちました。

ビカルカラータは牙付きピッチャーに魅力を感じますが、葉が大き過ぎて困りそうです。

アルボマルギナータの黒がいいのですが、どこにも売っていません。

理想の株がなかなか見つからない状態でした。

 

そんな私の希望にあった株を発見・入手しました。

ネペンテス マキシマ ローランド。5号鉢の結構な株です(でもお求めやすかったです)。

普通のマキシマは、中〜高地に自生するネペンテスというのが一般的な分類ですが、

このマキシマは低地性の範疇です。

EPの株で(i)とあります。

マキシマは一般的にハイランド系で知られておりますので、

ローランド系があることに驚いてしまいました。

こういう変わり種は興味を持ってしまいます。

 

ネットでよくよく調べてみると、マキシマは、標高400や800m付近から

という記載がありました。

この標高だと800mはギリ、それ以下だとローランドの分類ですね。

このマキシマは、マキシマ系ではおそらくだいぶ標高が低い地で自生している種の一つなのでしょう。

 

購入元のヒーローズさんでは、ネペンテスの交配種と同じ環境で栽培しているとの回答を得ています。

ようは暑過ぎず、寒過ぎない環境ということなので、日本では栽培しやすい条件ではないでしょうか。

夏の猛暑も比較的強そうです。

 

とりあえず、場所に余裕がある低地性ネペンテスケースに収容しました。

株の背は低いですが、茎の太さや葉の大きさは、マキシマらしく感じられますね。

 

付いていたロワー。

ピッチャーはマキシマらしいもので、非常に好みです。

色合い的にややダークであり派手さはあまりないものの、

襟のストライプもダークな色使いが独特でいい味出しています。

和名のムラサキウツボカズラというのも納得できます。

 

ネットで調べると、EP(i)のアッパーは明るい色のようです。

実物を見ていないのでなんとも言えませんが、

画像を見る限りでは個人的にロワーの方が好みです。

 

ロワーはまだまだ大きくなるはずです。

果たしてどのくらいの大きさになるか、今後の成長が楽しみです。

 

徒長したらアッパーに移行する前に切っちゃいましょう。

ただマキシマの挿木は難しいという意見もあるようで、

慎重に判断しないといけませんね。

まだ少し先のお話でしょうけど。