N. izumiae(イズミアエ)
奇抜で派手なピッチャーが多い高山性ネペンテスでも、
地味というか渋い赤茶色のピッチャーを持った高山性ネペンテス。
どこかで幼苗の育成は難しいと紹介されていた気がしますが、
2.5号鉢にほどほどに成長した小苗を入手したせいか
あまり苦労はしていません。
ただ、付いていたピッチャーは全部落ちました。
水苔植えであまり痛んでいなかったので
水苔ごと鉢から出して新しい鉢に移植。
空いた隙間に新しい乾燥水苔を詰めただけのお手軽な作業です。
LED光は控えめで、涼しい環境に置いています。
迎えてから三ヶ月以上経って、うちの環境に慣れてきたのか
ようやくピッチャーを付け始めました。
出来たピッチャーの色は赤茶色で、入手時とあまり変わっていません。
原種でもブルケイやマキシマなど派手なピッチャーが多い我が家では、
このようなピッチャーはかえって目立つかもしれません。
原種らしい野性味と繊細さを兼ねたネペンテスに思えます。
やや下膨れなピッチャーと、よく見れば斜めに大きく開いたお口がチャームポイントでしょうか。
現在は、ピッチャーを付けた葉より新しい葉もいくつかのピッチャーを膨らましてきています。
うまくいけば、鈴なりとは言えないでしょうが、
複数のピッチャーで華やかになりそうです。