忘れられない運動会の思い出
小学校の時、応援団長を務めました。
応援団には、結成〜本番まで朝練があります。
朝からグラウンドで声出しをしている応援団を見ると、「もう少しで運動会だな〜」と感じた方も多いのではないでしょうか。
しかし、朝練が始まってしばらくすると、体調不良の団員が増え始めます。
これは練習に耐えかねてというわけではなく、気を張りすぎてという場合が多いのです。
私の場合、不運にもそれは運動会前日に起きました。
高熱が出てしまったのです。
熱は当日まで続き、保健室とグラウンドを行ったり来たり。
出番以外はずっと保健室に控えていました。
そして応援団の見せ場。騎馬戦を迎えました。
応援団長だった私は、騎馬戦の先陣を切るため、騎馬に乗って勢いよく飛び出しました。
しかし、ずっと控えていた私を引っ張っていこうと張り切りすぎてしまったのでしょう。
練習よりも速いスピードで飛び出した騎馬は、突然、崩れ去りました。
その勢いで投げ出された私。
未だにビデオに母の言葉が残っています。
「あー終わりだ。もう終わりだ。」
熱でフラフラになりながら、なんとか耐えてきた私に追い討ちをかけるような出来事でした。
騎馬にしっかりとしがみつき、足を掴まれていた私は、顔から地面へスライディング。
瞼の上を切り、腕や膝から出血していました。
ここからが伝説の始まりです。
私は何事も無かったかのように立ち上がり、転んだ騎馬役の友人を心配し始めました。
その時はとにかく演目を続けなければと必死でした。
熱も気になりませんでした。
(後からわかった事ですが、本当に熱は下がっていました)
そして私の意志を確認した実行委員は騎馬戦の続行を発表。
結果……
私の組は勝利しました
ちなみに帽子を2つゲットしてしっかり勝利に貢献しました。
その後、この出来事がきっかけで熱はすっかり下がり、その後の演目には全て出場。
クライマックスの組体操で親の涙を誘ったのは言うまでもありません。
やり切った!
そんな忘れられない思い出でした。
次の日38度まで上がりましたとさ。